3ヶ月ぶりの診察です。

自家移植から2年半、前回10月の診察まではsCR判定継続しておりました。

そし今日、


2026年1月

eGFR 62.2

フリーライトチェーン

k鎖:7.0

λ鎖:11.2

κ/λ比: 0.63


今回も経過良好でした。

特筆すべきは免疫グロブリンが復活してきたこと。

今まではIgG400〜600で推移してました。

※BJP-K型は、腫瘍細胞が「軽鎖(κ)」しか作らず、重鎖(IgGなど)を作りません。故にフリーライトチェーンの動向に重きを置いていますが、免疫グロブリンの低値が続いていたため、回復も課題となっていました。


初回検査(2022年7月)

IgG259

IgA38

IgM15


今回(2026年1月)

IgG729

IgA21

IgM14


以下、治療サマリー


2021年12月


妻、40歳の頃。20年過ごした東京から地元にUターン移住。新しい生活の中で、頭痛と足の浮腫を訴えるが、市販薬、整体などで対応。


2022年7月5日


毎日続く強い頭痛と足の浮腫により内科受診。

腎生検のため入院。

検査で軽鎖沈着症、ネフローゼ症候群が判明し大学病院へ。


骨髄検査にて多発性骨髄腫ベンス・ジョーンズΚ型と確定診断。

病期はR-ISSステージII。形質細胞16.8%。

血清β2MG 5.0、血清Alb 3.11

血清蛋白分画 Mピークなし。

尿蛋白分画 β分画に小さなピーク。

PET-CT 骨病変無し。

del(17p)、t(4.14)、t(14.16)全て陰性。

OS中央値7年と告げられる。


【大学病院初期治療時】

クレアチニン 1.35

eGFR 35.8

フリーライトチェーン

κ鎖: 1100.0

λ鎖: 21.2

κ/λ比: 51.82


2022年8月〜2023年1月


寛解導入療法としてVRD療法(4クール)を実施。

妻、休職。

強い副作用(高熱、血中酸素濃度80%台、 サイトメガロウイルス活性化)のため、減薬、休薬、入退院を繰り返す。


【VRD療法4クール終了時】

クレアチニン 1.07

eGFR 46.2

フリーライトチェーン

κ鎖: 233

λ鎖: 9.9

κ/λ比: 23.49


2023年1月〜6月


自家移植に備え、末梢血幹細胞を2回分採取。

以降、6月の自家移植までVRD療法継続。

【追加VRD療法終了時】※5月

クレアチニン 1.17

eGFR 41.6

フリーライトチェーン

κ鎖: 33.5

λ鎖: 6.3

κ/λ比: 5.32


2023年6月〜7月


自家末梢血幹細胞移植(自家移植)のため入院。無菌室を利用。

腎機能保護のため前処置メルファランは75%量で実施。

副作用として、発熱、嘔吐、下痢、口内炎症、食欲の著しい低下、体力の著しい低下、脱毛。

口内炎症予防に氷を舐める。ゼリー飲料を常飲する。

自家移植を終え、退院。


【自家移植終了時】

クレアチニン 1.12

eGFR 43.6

フリーライトチェーン

κ鎖: 20.9

λ鎖: 16.2

κ/λ比: 1.29


2023年8月


地固め療法として維持療法量のVRD療法(1クール)を開始。

この頃からFLCのκ/λ逆転現象が始まる。

以降2026年1月現在まで、FLC正常値範囲内でのΚとλの逆転現象継続中。

身体の怠さあり。


【自家移植1ヶ月、地固め療法前】

クレアチニン 1.49

eGFR 31.9

フリーライトチェーン(逆転開始)

κ鎖: 17.0

λ鎖: 17.9

κ/λ比: 0.95


2023年9月


維持療法としてニンラーロ+デカドロンによる治療を開始。

ニンラーロ服用翌日に吐き気、手足に痺れあり。

特に3週目に強い症状がある。

デカドロンの容量を増やすことで緩和。

免疫電気泳動法、免疫固定法、異常無し。

マルク検査はしていないが、総合的に鑑みてsCR判定と言っても過言ではないと告げられる


【地固め療法終了時】

クレアチニン 1.12

eGFR 43.6

フリーライトチェーン

κ鎖: 10.7

λ鎖: 14.5

κ/λ比: 0.74


2024年1月


妻、職場復帰。

事務職ではあるが、身体の怠さから強い疲れあり。


クレアチニン 1.04

eGFR 47.3

フリーライトチェーン

κ鎖: 5.4

λ鎖: 7.2

κ/λ比: 0.75


2024年7月


自家移植から1年経過。

ニンラーロ副作用は以前あるが、体感として徐々に減少傾向にある。

身体の怠さも少しづづ回復。

微小ながら腎臓の値に回復傾向の兆しあり。

翌月にコロナ陽性。高熱は3日程、5日で完治。


【自家移植後1年】

クレアチニン 0.95

eGFR 51.9

フリーライトチェーン

κ鎖: 5.7

λ鎖: 7.9

κ/λ比: 0.72


2025年1月


経過良好。

この頃から、腎臓の値に顕著な回復が見られる。

クレアチニン 0.79

eGFR 63.5

フリーライトチェーン

κ鎖: 6.2

λ鎖: 10.3

κ/λ比: 0.60


2025年3月


経過良好と判断し、翌月に沖縄旅行へ。

帰宅後、発熱、嘔吐、下痢症状。

2日で回復。

後日の検査にて特に問題無し。

【旅行前】

クレアチニン 0.72

eGFR 69.8

フリーライトチェーン

κ鎖: 5.3

λ鎖: 8.6

κ/λ比: 0.62


2025年7月


自家移植から2年が経過。

ニンラーロの副作用はほぼ消失。

稀に服薬翌日に軽い吐き気あり。

腎臓の数値に回復傾向継続。


【自家移植後2年】

クレアチニン 0.70

eGFR 72.0

フリーライトチェーン

κ鎖: 5.9

λ鎖: 9.9

κ/λ比: 0.60


2025年10月


sCR判定から約2年経過。

2年間フリーライトチェーン正常値範囲内。

及び逆転現象継続。

免疫電気泳動法、免疫固定法にて異常なし。

若干腎臓の値に低下が見られるが、許容範囲内。

筋肉量の増加との関連も考えられるとのこと。


【sCR判定から2年経過】

クレアチニン 0.83

eGFR 59.7

フリーライトチェーン

κ鎖: 6.0

λ鎖: 10.3

κ/λ比: 0.58


2025年12月


デカドロン休薬。

ニンラーロ単剤で維持療法。

ニンラーロ単剤2週目に、吐き気に加え、手足末端の痺れあり。

再びデカドロン4mg追加。


2026月1月


経過良好。免疫グロブリン回復傾向(IgG729)。

クレアチニン 0.80

eGFR 62.2

フリーライトチェーン

k鎖:7.0

λ鎖:11.2

κ/λ比: 0.63