在宅での仕事では環境調整なども視野に入れて関わっていくのですが、色々と不思議な点があります。

例えば、ベッドから立ち上がる事ができない人に、初期から電動ベッドを導入したり、ベッドの高さを上げたりしている場合があります。


これをすることで、確かに立ち上がりが簡単に行えるようになる人もいます。


しかし、色々と評価をしていくと、立ち上がれない原因がベッドの高さではなく、身体機能面にある事もありますよね。

例えば、後少し膝が曲がれば、足を後ろに引き、立ち上がれるのに。
またまた、立ち上がるだけの力はあるのに、重心を前方に移動させる際に、骨盤の前傾でなく、無意識に胸椎の後弯が先行してしまった結果、重心が後ろに残り立ち上がれないなど。


本来、踵骨側に荷重した方がパフォーマンスが上がる方なのに、今まで前方へ前方へと重心を移して下さいと教えられ、結果立ち上がれない人。


ちょっとした指導と体の使い方を伝えるだけて、環境調整をしなくてもすんなり立ち上がれる方もいます。


①身体機能的にどうしても環境調整なしでは立ち上がりができない人が楽に、一人で安全に動作ができるようになること。

②ちょっとした評価、指導をしたら動作が行えるはずなのに、評価もせずに環境調整をして楽をさす。

①と②では意味合いは違うと思います。


環境調整は素晴らしい事ですが乱用する物ではないと思います。