2023年7月1日(土)日比谷野音

数ある音楽シーンの中でもこのライブの凄さは甲斐バンドフリークは気づいているはず。

セットリストはさることながらなによりも、度肝を抜かれたのは

70歳の甲斐よしひろがノンストップでこのセットリストを駆け抜けた事だ。

 

オープニングSEで「The Show Must Go On/Three Dog Night」から

オーディエンスの熱気が爆発する。

2007年のソロツアー振りのオリジナル野獣からスタート。

続くランデブー、キラーストリート、ダイナマイト、フェアリー、とアップテンポのナンバーが畳みかける。

キラーストリートも2019年のツアーよりアップテンポでさらに激しくなっている。

当時の甲斐バンドサウンド特有な乾いたビートが更にブラシュアップされてよみがえる。

 

そしてボーイッシュガール、悪夢、ナイトウェイブ、荒野を下って、と1983年~1984年のベストナンバーが続く。

 

ブルーレターでは気持ち小雨が降ってきた。

ただあんまこうゆう表現は好きではないが、先日お亡くなりなった佐藤剛さんと大森さんの涙なんやとおもった。

そのくらい引き込まれたなんとも言えない感情になる。

 

もう一生中盤で聞くことはないであろう ラブマイナスゼロ。

サンキューと叫ぶ甲斐。それ以上のありがとうがオーディエンスからあふれ出る。

 

TRY、デットラインというもうフルバンドでやることは叶わないであろうナンバー。

デットラインのテンポを落とすと思ったけど、当時の上をいくくらい疾走感で駆け抜けた。

 

冷血、氷のくちびる、ポップコーン、翼あるもの、往年のナンバーが更に続く。

オーディエンスはここらへんでもう死にかけてた。。甲斐さんだけがパワフルな不思議な空間。

 

そして本編ラストの前に一言。「老いぼれている場合ではない」からのアウトローが始まる。

半端ないエネルギー。全盛期の甲斐バンドを彷彿させるオーディエンスのパワーを超える甲斐さんのマンパワー。

吐き出す言葉にこれほど説得力がある人おるか。

 

アンコールはきんぽうげ、無法者の愛、観覧車、破れたハートを売り物に。

無法者の愛はめちゃくちゃいい。

今日のベストはなにと聞かれたら、

アウトロー、デットライン、無法者の愛この3曲から絞るかもだけど絞れない。。

 

春日野理事の話とか絶対するやろと思ったけど全くMCが無かった。。

 

カラオケで甲斐バンドうたったことある人は全員共感するかもだけど

このセットリストを70歳駆け抜けられる日本人アーティストは甲斐よしひろだけだろう。

 

まだまだ高みを目指して這い上がる。

そう心に強くおもわせてくれたええライブやった。

 

来年50周年の前に秋はソロツアーかそれともライブハウスツアーが始まるのか。。

 

1.野獣 

2.ランデブー 

3.キラーストリート

4.ダイナマイトが150屯

5.フェアリー(完全犯罪) 

6.ボーイッシュ・ガール

7.悪夢

8.ナイト・ウェイブ

9.荒野をくだって 

10.BLUE LETTER

11.ラヴ・マイナス・ゼロ

12.Try 

13.デットライン

14.冷血 (コールド・ブラッド) 

15.氷のくちびる

16.ポップコーンをほおばって

17.翼あるもの

18.アウトロー

~アンコール~

19.きんぽうげ

20.無法者の愛

21.観覧車82

22.破れたハートを売り物に