1年待った甲斐があった。

いや、この感動は1年待たなかったら味わえなかったのかも。

 

コロナがあり、仕事の仕方、プライベートの過ごし方

全てが変わり先の見えない現実。

ただ、その中で一筋の光としてあったのが

紛れもなく甲斐バンド。

 

梅雨明けもまだで天気予報も雨。

なんとか晴れてくれと願ったが一向に天気予報は変わらない。

開催前日に晴れ予報になり

当日は真夏のような快晴。

 

高まる鼓動が抑えられない。

 

コロナ化でチケットをとってもこれなかった人が多く、

空席がいくつもあった。

こればっかしは仕方ない。

 

現に俺の席の両隣含めて5席空いていた。

これなかった人らの分も盛り上がらんと。

 

感染拡大防止の為

徹底して大声での歓声や歌唱の禁止が呼びかけられ、

甲斐バンドのライブで一切声を出さないという経験を初めてした。

何度も叫びそうになったがこぶしを握り締めぐっとこらえた。

手が壊れるほど手拍子と全身を震え上がらせて身体中で

甲斐バンドの音楽を感じた。

 

さて、ライブ本題だが、

まずはSEから触れていかねば、、、

 

暑い夏をぶっ飛ばせ→Kansas City→流民の歌(パーカッション)

まさか往年のSEをここで、、

これには度肝抜かれた。

 

1曲目はきんぽうげかそれとも翼あるものか

もうこの時点でなにが来るのかわからない。

メンバーが来る、我慢してきたものがはじけるように

観客が狂喜乱舞する。

 

そしてあの曲から始まる。

「冷血 コールドブラッド」

え、、、これは予想できない。

JAPAN AID の映像が脳裏に移されリンクする。

かっこよすぎ。

ほんま無茶苦茶かっこいい。

ライティングを一切使わない冷血を生で見たのが初めてだが

この曲の本来の良さがより際立つ。

この裏切りこそが甲斐バンドの醍醐味。

 

そこから3つ数えろ、ダイナマイトと熱狂が続いていく。

最高のオープニング3曲。

 

1年待った甲斐があったと甲斐さんが言った時もそうだし

もう涙が止まらなかった。

泣く曲でもなく歓喜するほどレアナンバーではない。

ただ、目の前で甲斐さんがライブしてくれること

それこそがやはり一番の感動。

 

曲の詳細とかはまた後日WOWOW見ながらでもやる。

 

ただ、印象に残ったナンバーだけ。。

 

「翼あるもの」

コロナ化でどれだけこの曲に救われたか。

氷のくちびるからポップコーンから翼あるものの王道も勿論最高だがやはりこの曲の凄さが実感した。

最初のドラムで何かがはじけたように涙が止まらない。

号泣に近いものが身体中からこみ上げる。

何度も涙をぬぐっても収まらない。

でも絶対甲斐さんから目をそらしたくなく必死でくらいつく。

 

「100万ドルナイト」

声にならない。

金縛りのように体が動かない。

ただ立ち尽くし懸命に見守ることしかできない。

まだ見えない境地を甲斐さんは見ているのだろうか。

回り続けるミラーボールと田中一郎のギター

そして甲斐さんが叫ぶ。

横浜に響き渡る叫び。

 

ただ立ち尽くす俺

メンバーが去っても座ることもできず

光り続けるミラーボールを見つめる

 

「ありがとう」

感謝の気持ちしかこみ上げてこない。

そしてまた歩み続けていく

また会える日まで。