今月から大学推薦入試の志望理由書の添削の仕事を開始した。週2回だが、高校生のさまざまな人生と夢にふれることができて、面白い。おっさんから見るとまだまだ考えが浅いな、という文章がほとんどだが、なかには、君、本当に高校生?と驚くほど壮大なビジョンと文章力を持った生徒もたまにいて、驚く。
我々の世代だと推薦入試は少数派だったが、現在では推薦と一般が半々、将来は一般入試が少数派になるかもしれない。今後の仕事の展開を考えても推薦入試対策の研究は必須である。
何より推薦入試の指導は自分の演劇で培った能力を十二分に生かせる機会である。どんな生徒にも与えられた運命があり、それゆえに人生は物語となる。
志望理由書を添削していると、インターハイ優勝とか、部活のキャプテンとか、立派な実績、肩書を経験しているのに、語りが面白くないのは残念だ。
一方、日本の教育において、自らを表現するということをやってきていないことの弊害もあるのかもしれない。
演劇で学んだこと、今までの指導経験わ軸に自らを物語る力をつける指導を行う準備をする。これが50代に向けての課題だ。