30代の皆さん(とその他の皆様方)に、すぐに役立つ情報、金利編です。

 

 金利とは何かを知らない方もいるかもしれません。銀行口座にお金を入れていると、たまに5円とか10円とか増えている、あれです。

 

 金利とは、お金を借りたときの利子のことです。通常、1年当りの利率(年利)のことを言います。年利10%で100万円借りると、1年後に返す際には110万円返さないといけません。金利0.001%の銀行口座に100万円預けていても、1年で増えるのは10円です。少ないですね。

 

 今回お伝えするのは、金利を測る2つのものさしです。

『年利2%』と『年利5%』を覚えてください。あなたに儲け話やお得な定期預金の話が舞い込んできた時は、その儲けが年利2%~5%の枠にあるかを考えてみてください。

 

 年利2%は、広く理想的とされるインフレ率の値です。インフレとは、お金の価値が減っていくことで、ざっくり言うと年率2%ほどで物価が上昇する(=お金の価値が下がる)社会が理想的ということで、実際日本の目標のインフレ率も2%です。

金利0.1%の定期預金など、年利2%以下でお金を運用すると、2%のインフレ下では価値は目減りします。

 

 年利5%は、現在のアメリカの1年物国債の年利です。日本から見ると為替の上下するリスクがあるため参考程度のものですが、アメリカの人は今1年物の新規発行債を購入するとほぼ無リスクで毎年5%の金利を得られることになります。

肝心なのは、それ以上の年利を求めると、リスクを負わなければいけないということです。債券、配当、あなただけに教えるスキーム、それが何であれ、5%以上の利益が出せる金融商品やお金儲けは、何か危険性があると疑ってかかってください。

 

長くなりました。ところで、以前おすすめしたS&P500(アメリカ株)の利回り実績は、おおむね7%~10%です。危ないのでしょうか。その話はまた次回。