最近、少しずついろいろ悩みが増えてきました。
息子は小学2年生になり、自我が強くなってきたのか、以前よりも複雑になってきたように感じます。

特に目立つ変化は、嫌なことに対する反応の速さや強さです。
息子が怒ると、一気にヒートアップしたり、大声を出すようになりました。

例えば、

  • 電車の中で、前に立ってる人で景色が見えずに前の人を手でどけようとし、止めると、すぐに大声を出し始めます。
  • レストランなどに並ぼうとしても、お店に強引に入ろうとして、並ばないといけないよ、と諭しても、走ってお店に入ろうとしたりして、並ばないで入ったらどうなる?、と叫んで暴れてしまう。
  • エレベータを見るたびにそのエレベーターの中の状態などを確認しないと気が済まず、ビルなどの前を通った時に、入れないビルのエレベータの入り口などが外から見えて、走って強引に中を見ようとする。

こうした変化の影響で、でかけることに躊躇することが増えてきました。
以前も、並んだりなど何か我慢することや、トイレなどが難しかったり、外出はそれなりに難しいことは多かったですが、小学1年生では落ち着いて出かけられることが増えてきていたというのがあり、良かったと思っていたのですが。2年生で急激に変化している感じがあります。
 

でも、またいろいろな人と相談しつつ、じょじょに外出を増やしていければという感じです。

 

今日はとうとう、息子を大きく叱ってしまいました。
怒りをぶつけてしまったと言っても、いいかもしれません。

いつもと同じで、ご飯の時間も、いつまで経っても、まったくごはんを食べようとしない息子。
何度か食べるように促すと、今度はテーブルに登ったり、部屋の中を走り続ける。

特に走るのはひどくて、だだだだ!!!とひたすら部屋を走り続ける。
ふらふらしながら走ったりもする。

「走ってぶつかると、いたいいたいになってしまうよ」
と言っても、まったく変わらず。

いやいやもっと肯定的に…
「歩いた方がかっこいいよ!」
と言っても、まったく変わらず。

いろいろ言ってみるものの、どう言っても態度を変えない息子に
イライライライラ…

だんだんこっちもエスカレートしていき、
「走るなら、もう今日はテレビ見せないよ」

かまわず、走り出す息子

「じゃあもう今日は本を見れないよ!」と、
よく見る本を全部部屋から持って行ったり、

そうすると、息子はリビングのふすまを閉めて「パパはこないよ!」
と言うのに、さらにこっちも怒って、

「ルールを守れないなら、好きなおもちゃも、もう使え無くなっちゃうよ!」

と持っていこうとして、息子は大癇癪を起してしまいました。



…はあ、いかんなあ


結局、息子は頭を激しく振ったり、ますます不安定になってしまい、息子をなだめていた妻とも険悪になってしまいました。

数カ月前まで息子も、ある程度、注意を聞き入れてくれていたのですが、最近はこういう行動が増えてきてしまいました。



よくなかったな、確かに…
しかし、どうしたらいいんだろう。

やり方はよくなかったな、というのはわかっているものの、よい方法がわからない。

自閉症の勉強会にもこれまで何度も通って、構造化やら、専門家の先生の話も何度も聞いて
少しずつなんとかなるかなと思っていましたが、なんだかここ最近は、息子のかたくなな態度に何度もぶつかってしまい、すっかりよくわからなくなってしまいました。
肯定的に言うとか、ほめることも息子には意味あるのかな…とか。

以前に親の会で集まった時に、お子さんの育てにくさで、悩んで泣き続けながら話していたママさんのことを思い出しました。話を聞いていた時も他人事には思えなかったけど、今はもっとよくわかる気がしました。


夜は少し考えなおして、息子の歌に合わせて歌ってあげたり(歌と言っても、よくわからない言葉の歌なのですが)、久しぶりに一緒にお風呂に入って体を一緒に洗って会話したり、息子はお昼に、僕が怒った時のことはまるで考えてないみたいな感じで、以前のように楽しそうだった。

こういうふうに楽しく一緒に何かしながら、ご飯を食べたり、学んだり、ルールを教えられるといいんだけどなあ。でも同じようにはなかなかいかないんだよなあ。
むずかしいなあ…。

コロナになって、仕事がテレワークになったのですが当初は、息子と一緒になる時間が増えて、その点はよかったのかな、と思ってました。

朝、妻と息子で自転車で幼稚園に行くので、なかなか朝の行く準備も、息子は始めようとしないので、自転車に乗せるまで大変なので着替えを手伝ったり、自転車まで息子を送っていっていたのですが、

 

最近は朝、一緒に自転車まで送ろうとすると

 

「パパは来ない」

 

と言われます。

「パパは来ないで」というのを、

息子の場合はこういう言い方をします。

以前はそんなことを言われたことは無かったのですが、テレワークになってしばらくして、言われるようになり、だんだん増えてきました。

 

息子と接する機会が増えて、バタバタ部屋の中で走り回ることが気になって叱ったり、棚にすぐ登ろうとすることに叱ったり、テーブルの上に足を投げ出して座ることに叱ったり…
と、叱ることが増えたからだろう、と思ってます。

仕事が休みの時だけ相手をするときは、ある程度、そういうのを見ても、落ち着いてさとしたり「おうちのなかで歩くとかっこいーよー」とか言えてたし、だいたい息子が楽しいと思うようなことを一緒にやるようにしていたのが、

仕事中にバタバタバタ…と聞こえて、何回注意してもくりかえし走る音が聞こえてきたり、朝は幼稚園行くまで、服を着るように言っても、いっこうに動き出さない息子を見ていると、以前よりあきらかに叱ることが増えてしまいました。
イライラしていると、自分でも感じる…

それから、次第にお風呂も一緒に入ろうとするのも、「パパは入らないよ」と言い出し始め、最近は自転車送り迎えや、ふとんの寝かしつけまで言われたのはショックでした…。

ただ寝かしつけの時はそこまで嫌がるわけではなく、一緒に横に寝ると、楽しくは話すのですが(独り言みたいなことも多いですが)、そうしたことを言われることが増えて、やっぱりさみしいなー、と思いました。

でも、やっぱりこういう反応が増えてしまうのは、よくないのだよなあ、だから、ほめて伸ばすのが主流なんだろうし、ほめるときは、いっぱいほめてるつもりなんだけどなあ、難しいなあ…。

 

最近そんなことを考えることが多いです。


 

最近は仕事に追われるようになって、すっかりブログを書いていませんでしたが、また少しずつ書いて行きたいと思います。

 

先日、息子の幼稚園の運動会に行ってきました。

ひとところにとどまれなかったり、みんなと一緒の行動が難しいので、先生が常にそばに付いていてくれていました。

でもみんなで一緒に踊るときになって、踊りを踊るという感じはできないものの、みんなが踊るときは、少し一緒に踊ろうとしたり、みんながぴょんぴょんジャンプするときは、少しぴょんぴょんしようとしたり、なんとなくみんなには合わせようとしている。

 

それだけでもずいぶん成長できたのかな…。

と思っていたら、ああ…
クラスのみんなが移動すると、他のクラスの輪の中に入ってしまったり、そのまま…あっち行ったり、こっち行ったり…ガーン


そばに寄って、先導してあげたい気持ちでした。

かけっこでは、離れた親に向かって子供が走ってくる、というかけっこだったのですが、先生に後ろを支えられた感じで、息子の走る番が回ってきて、わずかに走り出したものの、ゆっくりゆっくり進んで、なかなか走ろうとせず…

 

運動場もしばし沈黙…
 

最終的に、先生が後ろから太鼓をたたきながら追いかけてくれて、

なんとか走ることができました…。

自閉症なのだし、運動会を息子が楽しめればいいぐらいに思ってたのですが、
やっぱり、みんなと同じようにできないことが少しつらいなあと思ったり、
でもがんばったのかなと思ったり…。

でも、発達の先生に毎度言われてることを思い出し、終わった後は、がんばったじゃーん!とほめまくりました。
もう少しマネっことかできるように、一緒に練習してあげたいなあとか
少しいろいろ思ったりした、運動会でした。

 

息子が2才の時の思い出です。

 

息子は2才のころは、首を振ることと、目を横目にしながらくるくる回ることが、とても多かったです。

テンションが高くなると、すぐそうなってしまいます。

2才の頃は、最初は危ないので止めさせようとしていたのですが、止めようとすればするほど、息子はよりやろうやろうとなってしまいました。
作業療法士の先生のアドバイスを受けて、別の方法に置き替えたり、止めるのではなく一緒にやってみるようになった頃から、じょじょに無くなっていきました。



●首を振ること
息子が赤ちゃんだった時に、息子を見ていると、音が出るおもちゃで楽しくなってくると、よく首を振っていることがありました。

その頃は妻と二人で見ていて、笑顔で首を振るので、よっぽど楽しいんだなあと思い、なんかかわいいなあ、という感じの気持ちで見ていました。

それが2才の頃になると、走り出すと、走るときに首を振るので、そのまま転倒してしまいます。


でも息子は痛みの感覚も鈍くて、転倒しても、なにごとも無かったかのようにケロっとし、また首を振りながら走り出してしまいます。


●目を横目にしてくるくる回ること
また、目を横目にしてくるくる回ることも2才の時は全盛でした。

 

楽しい気分になるとやりたくなるらしく、家の中では、テレビの前で何かお気に入りのものを見ていると、すぐくるくる回転し始めて、止めてもお構いないなしで、何度も回り続けました。


ある日、療育の様子を見させてもらった時は、みんなで体操をしている時に息子一人だけはハイテンションになって、横目になりながら、あっち行ったり、こっち行ったりしてずっとコマのように回り続けていました。

 

横目という言葉は、どういう状態を指すかが分かりずらいですが、息子の横目は黒目がほとんど隠れてしまうくらい極端に視線が回る方向に寄っていて、白目に近くなってしまい、見た目にも、とくに障害を感じるものでした。


回りながら転んで、それでもすぐ回り続けて、さらに首を振って、また転んで、またすぐ首を振って走ったりと、見ていても心配は増えるばかりでした。

 

でも首を振ることも、くるくる回ることも、この頃の息子には、注意しても、言葉をかけても、反応が無かったので、強制的に抱っこして止めるしかありませんでした。


それから、作業療法士の先生の指導を受けるようになってから言われたのは

 

  • 回ることを止めることはよい方法ではない
  • 回ることは、前庭感覚(平行感覚)等が鈍く、そうした感覚を求めているから
  • また一人で回り続けて、一人だけの世界により入ってしまうのはよくない
  • 大事なのは一緒に回ったり、一緒に歩いてあげたり、声をかけてあげたり間に入ってあげること
  • そうした感覚を感じやすい遊びでその感覚を満たしてあげるのがよい

 

作業療法士の先生に言われてよくやっていたのが、息子が毛布に乗っている状態で、夫婦で毛布の両端を持ってぶらーんぶらーんと、振り子をやったり、安全な場所で、息子を抱っこしながら、ゆっくり回したりしていました。

首を振ることは自然と3才頃には見られなくなっていきました。

 

くるくる回ることは、まだその後も続きましたが、僕のことを息子がだいぶ意識できるようになってからは、どうせ回ってしまうならと思い、
 

「スポットをきる」という方法を教えてみました。
「スポットをきる」というのは回るときに、目を一点だけを見て回る方法です。

以前に、ダンスをやっていたので、ダンスのターン(回転)をする時に、「スポットをきる=正面だけを見て回る」ということをよくしていました。

ダンサーみたいなすごい回転でなくても、歩いてゆっくり回るような場合でも、この「スポットをきる」ことは、目が回らない効果があります。

正面を向きながら、少しずつ回転方向に歩いて行き、ある程度体が回転したら、頭を回していき、またすぐ正面を見ます。周りをあまり見ないで、話しかけられた時に振り返る感じで頭を回します。

…という説明は息子には理解できないので、

「パパを見て!」
「パパを見て!」

と回る時に、息子の正面に立って、ずっと言ってました。

絶対無理だろうな、ぐらいで思っていたのですが、毎日のように息子と一緒に回って、息子に見本を見せていると、意外に息子はそれを本当に覚えて、前を見て回るようになっていきました。

そうすると、横目になって回ることも無くなっていきました。
横目は回転する方向に「振り向く」ということができずに、そうなっていたのかもしれないです。

5才になった今は、首を振ることは全くなくなり、くるくる回ることは、たまーにありますが、横目で回ることは無くなりました。

ただ、今でも抱っこして揺らしてあげたり、楽しく前庭感覚(平行感覚)を刺激してあげることは続けてます。