10月2日
午後の【無料出張ドッグトレーニング】はリキくんの所へ
午前中は雨が持ちこたえてくれましたが、午後はポツリポツリと・・・。
リキくんのトレーニングは外で行うため、雨が降ってしまうとできないのです
先週も行う予定でしたが、台風の影響でしかも大雨で中止となりました
今週もトレーニングを中止してしまうと、2週間空いてしまうことになります
その間、せっかくここまでトレーニングして積み上げてきたものが、後戻りしてしまうような
気がしてなりません
I様ご家族は、リキくんのために私のアドバイスを受け入れてくださり、常日頃トレーニングしてくださっていて安心できるのですが、2週間も空けてしまうと私にとってはトレーニングを任されている立場ですし、できれば早く次の譲渡先へスムーズにステップアップできるように継続してトレーニングのアドバイスをしに行きたかったのです
リキくんにはできることを覚えてもらいたいですし、できるようになれば次へと繋がりやすくなると思います
犬は上書き学習なので今まで覚えていたことより、自分にとって都合が良いことを学習してしまうと今まで覚えた行動をしづらくなるようです
例えば、今まで『人が食事をしている時におとなしく待っていること』ができていたワンちゃんが、ある日ご主人がそのワンちゃんの可愛さゆえについついおこぼれをあげてしまうことによって、『人が食事をしている時は待たなくてもおやつがもらえる』という学習によって今まで待つことができていたのに待てなくなってしまうこともあるのです
常に教えていかないとならないのです
そんなことも頭に会ったので、小雨でも大丈夫かと思い出発
でも、車を走らせていくうちに雨も次第に弱まり、I様のご自宅に着くころには雨も止んでくれました
リキくんも私に慣れてくれてしっぽをフリフリ出迎えてくれました
I様宅に預かっていただき早いもので40日余り
最初伺った時のリキくんは新たに与えられた『リキ』という名前や環境への不安、混乱もあったようで表情が硬かったのですが皆さんの愛情
とI様皆さんの日々のトレーニングによって自信に満ち溢れ元気を取り戻せたように思います
10月1日に無事メディカルチェックを行い、フィラリア陰性、検便等、特に問題はなく健康でした
少し肉付も良くなってきているようで元気いっぱいです
心配だった『耳の聞こえが良くない』ことも獣医に見て頂き、年相応によるものもあり病的な問題ではないということで一安心しました
病院に連れていく際に車に抱っこして乗せるのですがその時も唸ることはせず、病院について診察台で診察している時に先生にあちらこちら触られている時も唸りはなかったようです
他のワンちゃんにはご挨拶したがって興奮してしまったようですが(笑)
主訴である『唸り』は耳の聞こえが良くないので、いきなり触られるとびっくりして唸ってしまうことも少しあるようです
『リキ』と声をかけてあげ、手を見せてゆっくり触ってあげるとほとんど『嫌だ』という唸りはほとんどなくなりましたが、最近になって『嫌だ』という唸りが『おやつをちょうだい』の要求の吠えに少し変わってきているようです(笑)
背中、顔回り、最初に比べるとだいぶ落ち着き触らせてくれますが、しつこく触ると少し唸ります
ですのでほどほどに
オスワリも言葉だけでできます
見てくださいこのやる気満々のこの笑顔
オスワリマテも5秒くらいできるようになりました
でも待たせる時間が少し長くなると・・・
『早くおやつちょうだいよ!』と文句を言うこともあり・・・(笑)
でも要求には答えず、再度待たせてできたらご褒美
そしてリキくんにとってできることを増やしてあげたかったので、『オテ』を教えることに
最初は全くできませんでしたがヒントを与える事で、リキくんは自ら考え行動することによって15分くらいで『オテ』ができるようになりました
私がやっても、息子様がやってもできます
リキくんは左利きのようですね
あまり時間をかけても飽きてしまったり、興奮が上がってしまったりしても困るので本日はここまで
ワンちゃんの集中力は15分から30分だそうです
一気に覚えさせるのではなく、毎日少しずつトレーニングすることで覚えてくれます
いかにその短い時間の中でワンちゃんのモチベーションを持続させるかが重視されます
あまり長すぎても飽きてしまい、次のトレーニングへのモチベーションへ繋がりませんし。
皆さんお疲れ様でした
保護犬だからと言って、マイナスのイメージを持たれる方もいらっしゃいます。
人から見て、問題行動とされる犬の行動は、彼らにとっては犬として何もいけないことをしているわけではないのです。
してはいけないことを教わってないから、知らないから行動に移します。
犬は咬む動物ですし、唸りもします。
人が話をするように吠えることもします。
でもそれは人間社会ではタブーであり、『してはいけないこと』なのです。
自分を守るための行動であり、人の身勝手さや、『していいこと』と『してはいけないこと』の区別を人が教えてあげなかったから、問題行動を起こすのだと思います
その子その子によって、性格や生まれ育った環境などの個体差がありトレーニングのアプローチの仕方などはもちろん変わってきます。
また、教えたことについて『飲み込みの早い子』と『飲み込みの遅い子』もいます。
熱心に向き合うことで、今までできなかったことができるようになり、人とワンちゃんとの絆が深まると思います。
だから、自分の犬は『できないからダメ犬』とは決めつけないでほしいと思います。
出来ないのであれば、どうすればできるようになるか犬目線で考えて取り組めばできるようになるかもしれませんね
話はそれてしまいましたが、リキくん健康状態も良く唸りも減りできることも増えてきているので、里親様募集開始です
どうか、この子は幸せになってもらいたいと願います
少しやんちゃな部分もありますがワンちゃんらしいワンちゃんでとてもよい子です
どうかよろしくお願いします
リキくんお疲れさま、また来週頑張ろうね