約10年前に「20代にしておきたい17のこと」を
そういえば読んだなと思い出したのがきっかけ。
んで、10年後に読むかまた迷いたくなかったので、
今のうちに全部読んでケリをつけようと思った。(笑)

合計13冊、数ヶ月かけてだったけど、
文庫本とはいえよく読んだよなぁ(笑)

これは読み終わるころに思ったんだけど、
もうすでに発売から10年近く経ってて、
あと10年後に読んだらだいぶ古臭くなってるだろうなと。
そゆ意味でも今でよかったのかも。

ちなみに20代~他数冊持ってたんだけど、
メルカリで買い手がついて手元になかったので、
未読本も含めて近所の図書館で借りて読んだ。
書い直すのもなんか悔しかったし、
乱読のために買うのもアホらしいし。

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全体論

いわゆる自己啓発本なので
夢見て行動すれば叶うってスタンスだったり、
憧れるようなものを提示して君も目指そうって感じは
だいたいどの本でもそう。

そのサブ項目として、
追い込んで発破をかけるような言い方とか、
わざとグレーゾーンを省いて両端しか見ないとか。
特に若い世代のものほどそれやってる感じ。

あと、だいたい以下のテーマに集約してる印象。
メンター、友人親友、運の良い人悪い人、
パートナシップ、恋愛、両親、家族、
情熱、才能、仕事、お金、ライフワーク、

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個別論

これは全部読んだ人の感想なので、
その本1冊の評価というよりはシリーズの中での位置づけとか、
ちょっと俯瞰的な目線で斜に構えた見方なのは先に触れておく。
というかただの「※個人の感想です」だわ。

ちなみに数ヶ月かけて読んだので
もう既に印象しか覚えてないものもある。(笑)

◆10代にしておきたい17のこと
大人達に若いからと可愛がってもらうのはやった。
特権なので使えるときに使って損はない。
知りようもなかったちがう世界の人と仲良くなるの大事。
ただ、メンターとか観察対象じゃなくてただの友達に近かったけど。
さすがに10代に向けて書いてる文章だから
反発心より若いなって遠くを見る感じになった。(笑)

◆20代にしておきたい17のこと
10年前に読んだけど、10年経っても変わらないわ(笑)
やってることは10年間ずっとやってきたし、
やってなかったことは10年経ってもやってない。
読んでて妙に反発心が出てきたのは、
自分が歩んできた道を否定された気がしたから。
やっと普通の人になれたので。

時間とお金と熱意、20代が一番バランスがいい。

◆20代にしておきたい17のこと <恋愛編>
昔読んだ当時は特に何も思わなかったけど、
(若くても)恋愛からどんどん遠ざかっているこの時代に、
パターン学習ができるほど数をこなしている人はどれぐらいいるのだろうか。
共通の友人、カップル単位の付き合いっていいよね。
こっちはあんまり反発心ない。手厳しい現実の話もない。

◆30代にしておきたい17のこと
なんとなく思ってたことを言われているのと、
あぁそうか、考えもしなかったってのが半々ぐらい。
無敵の10代20代を経て、理想と現実が交差するのが30代で
最終的に目指すおおよその目的地を決める時期なんだなと。
舵を大きく切る最後のチャンスってのはたしかにな。

◆40代にしておきたい17のこと
この辺から人生の折り返し地点を回った感が出てくる。
無限にあるものの終わりが見えてきてる感じというか。
あと、ワクワクとか言わなくなった(笑)
先立つ後悔をいましておくとか良いなと。
現実的な部分が多くて、全体的に悪くない印象。
ただ、狙える最大限のものを目指そうとする
強かさはしっかりあるなと思った。

◆50代にしておきたい17のこと
人生の終わりがよりリアルになってきてる感じ。
健康にコストを割くとか、マイナスが起きないようにする系
あと、老け込まないための系は悪くないなと。
ただ、希望持たせて頑張らせようとしてるのさすが自己啓発。
結構40代からの引用あったな(笑)

◆60代にしておきたい17のこと
おおよそ40代50代で書かれた内容の文量が増えたり減ったりだった。
親の死の年齢が近いとか、
仕事や育児というアイデンティティを手放すとか、
そゆのはこの世代のリアルだなと。

◆就職する前にしておきたい17のこと
二流と三流の間に2.5流があって、
世の中のかなりの人はこの2.5流なんだと思うんだよな。
仕事の話だけあってゴリゴリに啓発させる内容。
昔より会社員でも自営業的なお金の稼ぎ方できるようになったよね。

◆才能を見つけるためにしておきたい17のこと
感想のメモ見たら具体的で生々しい感想しかなかったわ。
とてもじゃないけどここには書けない。(笑)
そうそう。才能や趣味を仕事にしないことも尊い判断。
逆に言えばそれで失敗するのもひとつの経験。

◆将来、お金に困らないためにしておきたい17のこと
金銭教育の手始めにいいかもね。
「お金によってあぶり出される感情に一喜一憂している」は美文。
あと、メンターとか言い出さないし、
才能とか両親とかほとんど言わないので、
他とちょっと毛色がちがうなと思った。
てか、好景気を知らない世代には、
more and moreで求めていく考えがあまりないとも思う。
手の届く範囲で十分満足しているというか。

◆理想のパートナーを見つけるためにしておきたい17のこと
9章の「出会いの場を考えろ」はもっとも大事。
じゃぁどう考えるとか、距離を詰める際の指針とかもなくて、
ちょっと抽象的なのがもったいない。
それを求めるならノウハウ本読むべきか。
おおよそ違和感なく読めたかな。
だからって真新しいこともあんまり。
他に書いてる内容と似てるのもある。

◆20代で始める大好きなことの見つけ方
タイトルこそシリーズ統一のものではないけれど、
中身がそのまま17章に分かれていたので読んだ。
よく言われていることではあるけれど、
抜け漏れをコンプするつもりで読むにはいい。
あと、具体的に個人で考えさせる内容もあって、
絶賛はしないけど、地に足ついたいい本だと思う。

◆20代にとって大切な17のこと
2021年に出ただけあって激動の時代感出してる。
部分によっては感覚が古いなと思ったり、
急に2020年だけを切り取って最新の感じ出したり。
アップデートしているかと思いきや普遍性高いのは前作。
章立ても変わってるし、中身変わってるので、
似たタイトルだけど、書き下ろしの別の本。
文庫本から単行本に、出版社も変更になってる。

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まとめ的な何か

これはあくまで著者である本田健の意見であって、
それをさも全員に当てはまるようなタイトルにしたのが、
この本最大のポイントなので、
ある程度は聞く価値があるけど、
あまり真に受けすぎなくていいんだよね。

こゆ自己啓発本、1冊ぐらい読んでおいて損はない。
この本に限らず、人を動かすとか、7つの習慣とか。

んで、たとえお金持ちになれなくても、
実践して体得すれば人生のどこかで役に立つと思う。

ただ、何者かになろうとするのと同じぐらい、
何者かにならなくていい選択にも価値があるので、
変な方向にはまり込んでいかないようにね。

 

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BGMは UNCHAIN の Animal Effect (Al)

やっぱ上手いよ。洗練されてて無駄がない。