パスピエ 十周年特別記念公演 "EYE"
2/16 [at] 昭和女子大学人見記念講堂
※素人目線ですのであくまで参考としてご覧ください
1.あかつき
2.始まりはいつも
3.ハレとケ
4.永すぎた春
5.トリップ
6.ネオンと虎
7.DISTANCE
8.瞑想
9.あの青と青と青
10.resonance
11.チャイナタウン
12.マッカメッカ
13.グラフィティー
14.MATATABISTEP
15.つくり囃子
16.シネマ
17.正しいままではいられない
18.真夜中のランデブー
19.ONE
-Encore
20.まだら
21.トロイメライ
-W Encore
22.贅沢ないいわけ
◆楽器や配置などの話
緞帳開いた瞬間目に入るのは、普段と配置が逆のメンバーとグランドピアノにその後ろにいるストリングスやパーカス。さらに曲によってはDJまで入った編成ですごく豪華だった。
ちなみにピアノはSteinway & Sons、ストリングスは2,1,1,0、パーカスはビブラフォン、グロッケン、ウィンドチャイム、シンバル、ティンパニの完全なクラシックのパーカスセット。(参考)
ティンパニ叩いてたのはONEだったかな。最後にみんなドカドカ音出すとこで叩いてた(ただしかなり記憶曖昧)。ちなみにシンバル叩いてたのどこだかわからない。見てないときに叩いてたんだと思う。(笑)
上手下手反対の配置についての考察はこちら。(参考)
MCでもしゃべってたけど、ナリハネが作品を作るときに頭に浮かんでいるオーケストラの原風景を再現していた。つまり音源では打ち込みで作られていた音がそのまま生楽器で鳴っていた。音源再現ライブだった。というか音源より豪華なんじゃないか。
弦とパーカスのスコアはナリハネ先生が書いたのでしょう。1st Vnと2nd Vnが結構分かれて弾いてたな。ナリハネとパーカスでフレーズ重ねてるところが多かったのよい。にしてもあのマレット(撥)を片手に何本も持ってるのすごいよなぁ(笑)
バンドのときはいつも通り謙介さんが締めの雰囲気作ってたけど、弦とパーカスいたときはナリハネが締めてた。指揮者っぽかったけど、手が閉じた瞬間に音が切れた感じでもなかったからどっちかというとコンマスな印象。雰囲気とか目配せとかガイドとかそっちな感じ。
DJはなっちゃんが"ただのファン"だというHIFANAを呼んでました。
個別の曲の話はあとでするのでここでは省略。
◆個別の曲やら演奏やらの話
ハレとケ、イントロやばい。裏でパーカス重なるの今回ならでは。
永すぎた春、フロアタムでリズム作ってるのが好きなんだけど久しぶりに聞けてよかった。曲途中でライト束ねてピンスポにしてたのになっちゃんがその前にいたのはあえて??光を背負う演出??それともただのミス??バミってる位置にライトが当ててたっぽいから余計にミスなのかなって印象が強い。
DISTANCE、タッピングの音久しぶりだなと思ったらさらに弦まで入ってくるんだもんなー。やばかった。
あの青と青と青、個人的好みの曲ってのもあるけど、めっちゃストリングスありがとうという感じだった。(特に弦が映えたのこれと真夜中)
チャイナタウン、ギターの音が不思議だった。キーボードの音みたいな短い周期ではっきりと切り替わるコロコロした音だった。タッピングだとしてもあんなはっきり音が切れるとは思わない(というかしてる様子なかった)、ピックアップのスイッチいじってる様子もなかった、手で音切ってる様子もなかったからショートディレイでもなさそう、ボリュームペダルとかペダル踏んでもあんな急な切り替わりはできなさそう。足元のコンパクトの空間系ってよりはマルチだったり、PC噛ませてやってそう。いずれにせよマニピュレーションでの対応かなという印象。
あと、アレンジしてるってなったときにいつぞやのS.Sをまったくちがうアレンジで演奏してたことを思い出した。ちなみに &DNAツアーでやってた通称、S.S(2017ver.)とのこと (参考)
つくり囃子、Aメロ始まったとこで歌ってないのにボーカルの音が出てる演出だったんだけど、改めてイントロから始めたときにナリハネの音がさっきと違うって思ったから最初やってた演奏はたぶん当て振り。あと、DJで出してるリズムが祭り囃子感が強調されてる感じで面白かった。
真夜中のランデブー、2018年のFCライブ(azuchi)でバンド版聞けてだいぶ成仏してたんだけど、まさかストリングス入った編成で聞けるなんて夢にも思ってなかった。(特に弦が映えたのこれとあの青)
ONE、三澤さんはアコギを弾け。サボるな(笑)。全員集合の音すごかった。あの曲こそ今回の狙いの集大成だったと思う。
まだら、イントロのコードの響きが微妙な違和感でおもしろいなぁと思った。あれ、スケール外の音なの??それともテンションコード??
贅沢な言い訳、めっちゃ久しぶり。意外な締めだった。
グランドピアノ用意して恐るべき真実やらず(笑)
割と前の席だったので弦もパーカスもスピーカーから聞こえてきた。
ナリハネがキーボードを弾くのをほぼ正面から見る感じ。グラフィティーの手さばきすげぇ。
全体的に、昔みたいにライブ用に細かい部分のアレンジやら何来るかわからないイントロセッション入りやらをやってた時代の雰囲気を久しぶりに感じられたのがよかった。
個人的にはステージ上ででカメラクルーが動き回って撮影するなら例えば衣装着るとかダンサーのような立ち振舞として演出の一部に組み込んでほしかった。リアルタイムに映像が見れたらいいなとか思った。あと、あれだけ動かれるとさすがに目がそっちにいって気が散った。
参考として和服でステージ上から撮影している椎名林檎の映像を出そうと思ったけど見つからず。あれ、東京事変だったっけ??(にわかがバレる)
◆感想じみたもの
情報量多すぎて一度では理解できない。円盤化というかライブCD出して。音が聞ければあとなんでもいい。(極端)
まさかの発表なしと思ってたら翌日に日付だけの匂わせ。
印象Hの次のEYE(いわい)は、目の英単語Eye(アイ)で"I"なのかという考察 (参考)
なっちゃんがご機嫌だった。誰よりも楽しんでたと思う。ナリハネは弾かなくていいとき結構煽りに前出てたとおもう。逆につゆさんいつもより定位置で弾いてたイメージかも。
弦とパーカスのメンバー紹介のあと謙介さん紹介しなかったのはゲストではなくレギュラーだから??(笑)
そういえば、ソロ回ししているときに三澤さんが拍を飛び出してるのも"らしい"し、それをなっちゃんが拍を合わせなさいって突っ込んでたのも"らしい"と思った。
やおさん抜けてからを二期として、レーベル(and事務所)が変わるこれからを三期とするならばEYEでは二期の集大成として二期の最初の曲であるあかつきを1曲目に置いたのかなと勝手に深読みした。(弦が映えるからって理由が大きいとは思うが)
だとしてもMCでレーベルの話(も事務所の話も)まったくしなかったのはステージの外の話は野暮だと思ったからなのだろうか。
今回、即日ソールドアウトというけれど、人見記念講堂はキャパシティ2000で東京のみ。印象Hは日比谷3000で東阪開催。さらにいえば5周年のときは中野2200で東名阪。
独立レーベルというと聞こえはいいが、独立採算制だろうから数字に対してよりシビアになるのではないか。
規模が大きいことが絶対的な正解ではないけど、その辺を本人たちはどう捉えてるのだろうか。ちゃんとバンドが続けられる程度には売れていてほしい。
なっちゃんのtwitterより。こうやってリプ送ってるのなんだかすごくいい関係性だなと思った。 (こちら)
ナリハネさんが狙いを書いたtwitterが上がってました。 (こちら)
あとざっと読んだライブレポのリンクたちを貼っておしまい。
(って後半3つは全部同じ人が書いてるんじゃん。)
ナタリー → パスピエ、特別編成ライブで結成10周年祝う「これからもついてきてほしい」
BARKS → パスピエ、特別編成で10周年記念ライブ「一緒にお祝いしていってください!」
OTOTOY → パスピエ 結成十周年を祝した記念ライブを特別編成で披露
UNIVERSAL MUSIC CREATIVE & ARTISTS → パスピエ 結成十周年を祝した記念ライブを特別編成で披露!
ちゃんとしたライブレポ書いたの5年振りでした。
今回はライブレポ1本分として十分な量の散文をtwitterに投げていたのでそれをまとめ直す形で公開。
ちなみにテンプレなんて忘れているので完全な自己模倣だった。