知り合ってから意外とちゃんと自己紹介をしたことがない人と会って、
トラウマも含めて自分の過去の話をする機会が重なった日があった。

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久しぶりに真正面から傷口を空気に触れさせた。
自分がその傷を抱えてる人間であることも、
傷が自分を形作った出来事であることも間違いないし、
こうやって誰かに話すことだって全然構わないのだけど、
思ったより傷がそのまま残ってた。

過去の話にたらればを言うのは嫌いで、
出てきた結果を受け入れることしか選択肢はないと思っているけど、
こればっかりは未だにたらればの先の別の現在を考えてしまう。
その別の現在をひとつの正解として憧れてしまう。
どんなに足掻いてもパラレルワールドを移動できないのに。

ひとつの正解と表現するのはある種の強がり。
未だ見つからない他の正解があることを主張するための強がり。

幼いころから信じてたひとつの正解。
信じた年月の長さの分だけ失った穴はとても大きい。
ただ、こうも未だに埋まらないとは思わなかった。
それでも開いた穴は自分で埋めるしかない。
しんどくてもそれが背負った道。
背負ったことが不運でも、自分がやるしかない。

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中学生ぐらいからなんとなく描いていた将来は
大学を卒業して、新卒で社会に出ていくものだった。
それが中退してその道に進めなくなった。

なんとなく卒業が怪しくなった頃、
大学を中退することは半ば笑い話だった。
新卒で社会に出ていく自分を未だに信じていた。

中退して、紛れも無くフリーターになってしまった今、
新卒で社会に出ていく自分だったことを語ることが辛くなった。
周りの新卒で社会に出て行った人の話を聞くと
こじらせが酷くなっていきそうだった。
(腫れ物扱いされるのが一番嫌だからね)

自分がインテリだと言いたい自分と、
仕事場で周りを見渡すと非インテリが多い現実。
心の中で本当はインテリ出身なんだぜと貴族風を吹かせたところで
そんなものは何の役にも立たない邪魔な高いプライドになるだけ。
無駄に高いままぶくぶく太らせて仕舞いに虎になることは避けたい。

今進んでる道で他の正解を見つけたワケでもない。
ひとつの正解としてた道には中退してもう戻りようがない。
この傷は自分の生き方を見つけないと癒えないだろうな。

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トラウマはそうそうなくならないので
過去を気にしなくていいぐらい
今に集中して、今を幸せに生きる他ないなと思いました。
今日と明日のことだけ考えていよう。

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元ネタ → twilog こたろ(@kotaroffc)/2015年06月14日

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BGMは aquarifa の マーニの秘密 (Al)
最近のお気に入り。
女性ボーカルのJ-popバンドがなんだかんだ好きなんだよね。