東京春祭ワーグナー・シリーズ vol.9
《ローエングリン》
(演奏会形式/字幕・映像付)

2018年4月5日(木)17:00開演 @ 東京文化会館 大ホール

指揮:ウルフ・シルマー
ローエングリン:クラウス・フロリアン・フォークト
エルザ:レジーネ・ハングラー
テルラムント:エギルス・シリンス
オルトルート:ペトラ・ラング
ハインリヒ王:アイン・アンガー
王の伝令:甲斐栄次郎
ブラバントの貴族:大槻孝志、髙梨英次郎、青山 貴、狩野賢一
小姓:今野沙知恵、中須美喜、杉山由紀、中山茉莉
管弦楽:NHK交響楽団
(ゲストコンサートマスター:ライナー・キュッヒル)
合唱:東京オペラシンガーズ
合唱指揮:トーマス・ラング、宮松重紀
音楽コーチ:トーマス・ラウスマン
映像:田村吾郎(RamAir.LLC)
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昨年までの「指環」シリーズに続いて今年は「ローエングリン」。

指揮者はウルフ・シルマー。

 

フォークトのローエングリンは2012年6月(新国、シュナイダー)、

2016年6月(新国、飯守泰次郎)以来の3回目です。シルマーの溜めの無い淡々としたあっさり味のローエングリンでしたが、第3幕3場の自分の正体を明かす場面のフォークトは流石の出来でとても素晴らしかったです。この場面を聴くことができただけでそれまでの消化不良気味の気持ちがスッキリしました。 おかしな演出で悩ませられるより演奏会形式の方が好きですが、フォークトのローエングリンは白い衣装で見たかった、、、なーんて(;^_^A

他には予想通りペトラ・ラングのオルトルートが圧巻。2幕、3幕最終場面の圧倒的な存在感はフォークトとともに全曲を暗譜で歌って将に2枚看板でした。

ハインリヒ王のアンガーは依然聴いたティーレマンの「ラインの黄金」のファフナーの方が良かったと感じました。ハインリヒ王はツェッペンフェルトのほうが自分の好みでした。

今回は3階R側の席でしたが、合唱やオケの大音量にラング以外のソロが埋もれてしまうことが度々ありちょっと気の毒。

 

オケの”キュッヒル効果”も「指環」シリーズに比べると薄くなったような気もします。「指環」では映像に字幕が表示されましたが今回は映像と字幕が別。この方がすっきりしてよかったと思います。