『戦中のフルトヴェングラー』

http://tower.jp/item/4650063/Wilhelm-Furtwangler---Live-Performances-1942-1945?kid=pafvc

フルトヴェングラーの1942年~1945年のライブ録音6枚組のCD。
ベートーヴェン、ブラームス、シューベルト、ブルックナーなど9曲が収録されています。どれも“戦中のマグネットフォン録音” として有名なものだとか。

市販されている沢山の録音も古いモノラル録音が苦手でフルトヴェングラーの熱心な聴き手ではありません。ましてや1942年~1945年と言う自分が生まれるはるか昔(?)の録音と言う事であまり気乗りがしないまま聴き始めました。

ところが最初に聴いたベートーヴェンの4番と7番(1943年録音)が予想外に聴きやすいので驚きました。残響も多めですが何か手を加えているのでしょうか。そしてフルトヴェングラーの演奏の素晴らしいこと。驚きました。ブルーノ・キッテル合唱団との1942年録音の「第九」も初めて聴きましたが「バイロイトの第九」よりも燃え上がった凄艶。

シューベルトの「ザ・グレート」、ブルックナーの8番、立て続けに楽しみました。「ダフニスとクロエ」と言う意外な演目。
意外なことにブラームスの2番と4番は録音の古さを感じました。

いずれにしても戦時中のフルトヴェングラーは凄かったと思った次第。

ただ、添付されている解説書は日本語なのに読みづらくて繰り返し読み直しても良くわからなかったのが残念。