年末からショルティ、ウィーンフィルのワーグナー 楽劇「ラインゴールド」をいろいろなCDやレコードで聴き比べるチャンスに恵まれました。
 
1) ステレオサウンド誌から最近発売された新しいマスター
  によるSACD
2) エソテリックのSACD (但しSS誌青箱版)
3) 国内盤CD
4) 英国盤LP (オリジナル盤に近いED2)
5) 国内盤LP
 
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きっかけはSS誌のSACDを聞く機会に恵まれたことです。当然エソテリックのSACDとの比較が自分の最大の興味でしたが、以前ベーム、ベルリンフィルのブラ1をエソテリックとユニバーサルのSACDで聴き比べた時のような大きな違いは感じられませんでした。SS盤に比べエソテリック盤の方が聴きやすい音作りがされているようにも感じましたが、どちらも素晴らしい出来でした。繰り返し聴いているうちに私の耳ではどちらも同じように聞こえてきました(;^_^A
予想外に健闘していたのは通常盤のCDです。これでも十分楽しむことができます。
それよりも数十年前に作られたED2の英国盤LPの時代の古さを感じさせない音の素晴らしさには改めて驚きました。レコード時代に青春を過ごした思い入れもあると思いますが自分にはこれが一番ピッタリくるような気がしました。レコードの盤面をひっくり返す作業が苦にならなかったのも驚き。「ラインゴールド」のレコードは3枚組(表裏6面)ですから2枚組CDの3倍の手間がかかりますが今の私には短めの時間の方が(眠気対策?)にありがたく感じました。若い頃はこの作業が嫌でオペラはCDに限ると思っていましたが年とともに人は変わるものです(*^.^*)
若い頃「リング」のレコードはとても高価でなかなか買えなかった時代、ようやく買えたレコード最盛期の最後に作られた国内盤も久しぶりに聴きましたが他の媒体に比べて色気がなく感じられたのも面白かったし大きな決断をして買った時の事を思い出すとチョット残念な気持ちになりました。
 
聴き比べをするつもりが聴き始めるといつの間にか「ラインゴールド」自体の魔力と名歌手達とショルティの演奏を楽しんでしまう、そんな一ヶ月でした。