NHK交響楽団第1854回 定期公演 Bプログラム
2017年1月19日(木) 19時開演 @ サントリーホール
 
レスピーギ/グレゴリオ風の協奏曲
(アンコール)バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番ラルゴ
レスピーギ/教会のステンドグラス
レスピーギ/交響詩「ローマの祭り」

 

ヴァイオリン:アルベナ・ダナイローヴァ
指揮:ヘスス・ロペス・コボス
NHK交響楽団
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珍しい演目によるオール・レスピーギ・プログラムの演奏会でした。どの曲も演奏会で聴くのは初めてでした。
ヘスス・ロペス・コボスのお名前は昔から知っていましたが、ライブを聴くのは初めて。ヴァイオリンのダナイローヴァは2009年のメータ、ウィーン・フィルの来日公演以来久しぶり。ソロで聴くのは初めてでした、、、、と言う事で初めて尽くしの演奏会。

 

ロペス・コボスの堅実な指揮のもと、しっかりとしたアンサンブルを聴かせるN響の頑張りもありなかなか充実した演奏会となり音響的だけでなく、バンダやぱいぷおるがん、10人の打楽器奏者が勢ぞろいする演奏は視覚的にもとても楽しめた演奏会でした。
ダナイローヴァの独奏によるグレゴリオ風の協奏曲ですが、ダナイローヴァでなくても良かったようにも感じられ 数少ない彼女の独奏ライブを聴くならばもっと知られた曲で聴きたかったと思いました。そういう意味で彼女の円やかなヴァイオリンの美音を響かせたアンコールの「ラルゴ」が魅力的でした。個性の強いキュッヒル御大が率いていたウィーンフィル・サウンドがより普遍的なサウンドに変わって行きそうな気配も彼女のヴァイオリンを聴きながら漠然と感じました。