2016年11月21日(月) 19:00 開演 @サントリーホール


ブライト・シェン: 紅楼夢 序曲 <サンフランシスコ交響楽団委嘱作品/日本初演>
ショスタコーヴィチ: ピアノ協奏曲第1番 ハ短調 op.35

      (ピアノとトランペット、弦楽合奏のための協奏曲)

(アンコール)

Tea for Two (ピアノ、トランペット、コンバスのトリオ演奏)

チャイコフスキー:白鳥の湖から四羽の白鳥の踊り(ピアノ)

 

マーラー: 交響曲第1番 ニ長調 「巨人」

 

指揮マイケル・ティルソン・トーマス
ピアノ:ユジャ・ワン
トランペット:マーク・イノウエ
サンフランシスコ交響楽団
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昨日、伝統的なSKDの名演にあれだけ感動した翌日のアメリカのオケの演奏会(゚_゚i) 自分がどう感じるのかと心配しましたが、取り敢えず(?)昨日の演奏会を頭から追い出して今夜の演奏会をすっかり楽しみました。今夜はP席1列目。沢山の打楽器が目の前に勢ぞろいしていました!(^^)! アメリカオケの特徴(?)で開演前からステージの賑やかな事(笑)

 

冒頭の「紅楼夢」序曲は打楽器が大活躍する聴きやすく短い曲。演奏前に打楽器奏者と目が合うと”耳を塞げ”と言うジェスチャー。目の前で繰り広げる二人の打楽器奏者が楽器を渡り歩きながら動き回る妙技を見ているだけで十分に楽しめました。演奏終了後、小声で「ブラヴォ」と言うと「アリガト」との返事(*^^)v アメリカの奏者たちはとてもフレンドリーでした。

 

ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲のユジャ・ワンは例によって背中ががら空きの派手な衣装で登場。私の席からその後ろ姿と両手が見れたのはラッキー。もちろん演奏も最高。マーク・イノウエのまろやかな音色のトランペットもなんとも言えず素晴らしかったです。2楽章でトランペットのソロを聴いているとピアノ協奏曲であることを忘れるくらいでした。演奏終了後、ユジャ・ワンの真似してオケも例の深いお辞儀をして会場の笑いを誘っていました。アンコールはコンバストップも加わって「Tea for Two (二人でお茶を)」。そしてユジャ・ワンのソロで「四羽の白鳥の踊り」のアレンジモノ。どちらも思わず微笑んでしまうアンコールでした。

 

前半は最近では珍しい第一、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの順に並ぶ配置でコンバスはチェロの後ろ。後半は対抗配置に変わりコンバスは第一ヴァイオリンの後ろ。私の席に近くなったのですが、「巨人」の冒頭のコンバスの持続音を聴くだけで素晴らしい演奏になりそうな予感。その予感通り圧巻の「巨人」でした。MTTの指揮を魅入っているうちに一気の終わってしまいました。どんなに大きな音を出そうが余裕のある響きを維持できるオケ。音の渦の真っ只中に身を浸して満足度の高いとても聴きやすい「巨人」でした。