2016年11月3日(木・祝) 19:00 開演 @サントリーホール

シューベルト: 交響曲第7(8)番 ロ短調 D759 「未完成」
ベートーヴェン: 交響曲第6番 ヘ長調 op.68 「田園」
(アンコール)
ベートーヴェン:エグモント序曲

指揮ヘルベルト・ブロムシュテット
バンベルク交響楽団
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バンベルク響を名誉指揮者のブロムシュテットで聴く超有名曲の演奏会でした。89歳のブロムシュテットは大変にお元気でした。90歳近くなって彼くらい元気なのは羨ましい限りです。

「未完成」はメロディを歌い流すのではなく4分の3拍子を意識しながらフレーズを弾いているように聞こえたのがとても興味深かったです。チェロの第2主題も遠慮がち?穏やかな1楽章では眠気に誘われてしまいました。


2楽章は後半に入って俄然オケの響きが充実してきたように思えました。強奏部分でもがなり立てずに穏やかなトロンボーンが印象に残っています。

 

後半の「田園」は充実した演奏でしたが、特に第1楽章が素晴らしい演奏でした。RA席から弦楽器セクションのやり取りを見ている(聴いている)だけで演奏の素晴らしさが感じられました。対抗配置の14,14,10,8,6編成でしたが弦楽五重奏のようなやり取りでした。そこに絡むホルン、木管セクションとのアンサンブルに引き込まれました。4楽章「雷雨、嵐」から5楽章へ向けてオケのボルテージが更に上がった名演でした。

 

アンコールは今夜もエグモント序曲でした。「田園」の名演の後、熱気を維持したままエッジを利かせたエグモント序曲。名曲の名演奏を堪能できた一夜となりました。
明日の一曲目がエグモント序曲からモーツァルトの34番と変更になりましたが、適切な曲目変更になったのではと今夜のエグモントを聴きながら感じました。

 

今夜は6割程度の入りで空席が目立ちました。しかしながら演奏終了後後のフラブラや拍手も無く指揮者が腕を下して一瞬の静寂のあとのブラボーや拍手。気持ちの良い演奏会でした。
最近、演奏会に通うのが面倒に感じることが多くなっていますが、今夜のような良い演奏会に巡り合うと演奏会に通いたくなります( ;∀;)