東京交響楽団第642回定期演奏会
2016年7月16日(土) 18:00 開演 @サントリー・ホール
ブルックナー: 交響曲第8番 ハ短調 WAB 108
ジョナサン・ノット、東京交響楽団
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好調なノットと東響 のコンビによるブルックナーの8番は
非常に興味深い演奏会でした。昨夜は珍しく1階3列目
上手側でセカンド・ヴァイオリンの皆さんの間近の席。
すっきりとした早めで品の良いノットのブルックナーは
ほぼ予想通りでした。事務的でなく真摯にノットの要求に
応えていく東響 の態度は他の国内オケに比べて新鮮に
感じました。
そんな中で1楽章は大変に素晴らしい演奏でした。
このペースで行くと大変な名演になると期待を持ちながら
2楽章に入りましたがハイレベルの演奏にもかかわらず
心に響くものが減ってきたように感じました。3楽章、4楽章も
同じようき聞こえました。ホール一杯に響き渡るオケの
サウンドに浸りながら2月に聴いたバレンボイム、SKBの
演奏などとの違いを考え続けた演奏会でした。
バレンボイムの8番を覚えているわけではなく自分のブログを
読み直しても特別な演奏ではなかったようです。国内オケ
ならばスクロバチェフスキ、読響か、、、、
ノット、東響 で物足りなく感じたのは何なのだろうと
考え続けました。オケから「俺のブルックナーを
聴け!!」と言う積極的な(強引な)メッセージが
感じられなかったからかも知れないと思っています。
あれだけ良い演奏をしたのですから演奏終了後も
「やったぜ!」と言う表情を見たかったのですが
皆さんシャイでした。
昨夜はゲストコンマスの方でした。自分の席から
ゲストコンマスの音が良く聞こえました。と言うよりも
第一ヴァイオリンで彼の音がとても目立ちました。
席のせいだと思いますが、バランスが悪かったです。
毎度の事ながら定期演奏会にゲストコンマスが
出ると言うのは違和感があります。海外の一流オケで
音楽監督が指揮をする定期演奏会でゲストコンマスは
ありえないと思います。N響だけの悪い習慣だと思って
いたので東響 でもとは、、、、知らないのは私だけ??