2015年11月13日(金) 19:00開演 @サントリーホール


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番 ト長調 op.44

(ピアノ・アンコール)
シューベルト(リスト編)
:12の歌より8.糸を紡ぐグレートヒェン
ユーマンス(A.テイタム編):Tea For Two
モーツァルト(ヴォロドス/ファジルサイ/ユジャ・ワン編)
:トルコ行進曲
グルック
:『オルフェオとエウリディーチェ』から「メロディ」


リムスキー=コルサコフ
       : 交響組曲『シェエラザード』 op.35

(アンコール)

マスカーニ
:「カヴァレリア・ルスティカーナ 」間奏曲
リゲティ
:コンチェルト・ロマネスク(ルーマニア協奏曲)4楽章


ピアノ:ユジャ・ワン
指揮グスターボ・ヒメノ
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

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午後7時過ぎに始まり演奏会が終わったのは9時40分頃。

ピアノのアンコールが4曲、オケのアンコールが2曲と

盛りだくさんの演奏会でした。


初めて生で聴くチャイコフスキーのピアノ協奏曲2番。

協奏曲というよりもバレエ音楽に聞こえます。生演奏で聴いても

やはり印象が薄く感じました。昨年のN響とのラヴェルやファリャでは

音が小さく聞こえたユジャ・ワンのピアノ。今夜は音もしっかり

聞こえて凄まじいテクニックも楽しめて良かったです。

アンコールはいろいろな曲を4曲。聴いているうちにチャイコフスキー

の印象が無くなってしまいました( ;∀;) 協奏曲では指揮者のヒメノに

隠れてユジャ・ワンがほとんど見えなかった今夜の席選びは

大きな計算違いでした ( ;∀;)


後半のシェエラザードはオケの優秀さを堪能しました。ファゴット、

クラ、フルート、オーボエのトップの方たちの演奏が魅力的なこと。

それぞれが個性的でありながらオケをリードしているのが

わかりました。演奏自体は指揮者の律儀な棒振りのせいか

きちんと聞こえてくる割にはふわーっとした広がりはイマイチで

シェエラザードらしくなかったです。ヒメノの指揮は拍をきちんと

とった本当に律儀な指揮でしたが、CDを含めて初めてなので

どのような指揮者なのかはわかりませんでした。

昨年、ドゥダメル、WPhで聴いたシェエラザードの豊麗な響きが

思い出されてなりませんでした。

シェエラザードよりもアンコールのカヴァレリアの間奏曲が

始まった途端背中がジーンとくる演奏で今夜はこれが聴けた

だけで来たかいがあったというものです。

ところがリゲティが始まる直前にすぐ近くで若い女性が

アラームを鳴らしてしまい一気に興ざめ。気を取り直して

リゲティを聴きましたけど酷いです (9時半にアラームを

セットしていたらしいですがひどすぎ)。