2015年11月10日（火） 19:00 @ サントリーホール
シューベルト ： 4つの即興曲 op.90 D899
ベートーヴェン：
ディアベッリのワルツの主題による33の変奏曲ハ長調 op.120
ピアノ：内田光子
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久しぶりの内田光子の演奏会でした。最初のシューベルトは
私の好きなOp90 D899の方です。Wikiに自由な旋律美と言う
表現があり、昔良く聴いていたケンプの演奏がそのとおりだと
思いますが、内田光子の即興曲はもっと明晰なタッチと造形が
はっきりした即興曲で時代の違いを感じさせられました。
非常に新鮮なシューベルトでした。
後半は長ーいディアベッリ変奏曲。プログラムには今しかないと
言うことで最近取り上げている曲との事。リヒテルの演奏で聴く事が
多いのですが、今夜はよりダイナミックな表現の幅の広い演奏でした。
特に後半の充実感が素晴らしかったです。演奏終了後に自然に
満足感と充実感が湧き上がってきた演奏でした。
サントリーホール大ホールにほぼ満席の観客をなじみの薄い
ディアベッリ変奏曲で熱狂させた内田光子の実力は凄いです。
一階席を中心に多数の年齢層が高めの観客がスタンディング
オベーション！
11/4にディアベッリのレクチャーがあったことを今日になって
知りました。この曲をしっかり勉強する絶好の機会を逃したのが
凄く残念です。
今夜は後半のみ皇后陛下がご臨席されました。