2015年10月28日(水) 19:00 開演 @ サントリーホール


スメタナ: 連作交響詩『わが祖国』から「シャールカ」

メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 op.64

ベートーヴェン: 交響曲第5番 op.67 「運命」


(アンコール)
メンデルスゾーン :交響曲第5番から第3楽章
スメタナ :オペラ『売られた花嫁』
         3つの舞曲から「スコッチナー」
ドヴォルザーク  :スラヴ舞曲第10番

指揮イルジー・ビエロフラーヴェク

ヴァイオリン:庄司紗矢香
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団

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初めて聴くビエルフラーヴェクとチェコフィルの演奏会でした。

予想通り刺激の無いのどかな雰囲気の演奏会でした。

やはり、スメタナやドヴォルザークという地元の作曲家の曲が

地元の強みを感じさせるとても魅力的な演奏でした。


庄司紗矢香のメンコン、ヴァイオリンの音がとても魅力的。

ただし、冒頭から庄司のリズムとオケ(と指揮者?)の感じる

リズムが違うのではないかと言うことが気になりました。

あくまでも私個人が感じた事なので無責任モードですが

冒頭のソロの出もわずかにタイミングがずれて聞こえたり

庄司のテンポにオケが戸惑うようみ見えた場面が1楽章で

多く感じられました。

ちなみにヴァイオリンソロのアンコールは無しでした。


後半のベト5は第一ヴァイオリンが16名という大編成のオケ

による演奏。どこから引っ張り出したのだろうというくらい

最近、あまり聴けなくなった古色蒼然とした演奏で、それが逆に

新鮮に感じられました。大きくテンポを落とした4楽章冒頭などを

聴いていると20世紀に戻ったような気分になりました。

中欧のオケの演奏するベト5はこうなるのかなあと思った次第。

アンコールは大サービスの3曲。


話は飛んでしまいますが、外来オケでもウィーンフィルの音色は

特別だなあと今夜の演奏を聴きながら改めて感じました。


今夜は高校生の団体がいました。RA席でぐっすり眠っている

学生さんたちを見ると微笑ましかったです。ベト5の3楽章から

4楽章に入る部分でも熟睡はすごいです。感想レポートなど

宿題は無いのかなとちょっと心配にもなりました(笑)