NHK音楽祭2015 LSO演奏会
パーセル(スタッキー編曲):メアリー女王のための葬送音楽
ベートーヴェン :ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58
ブラームス :交響曲 第1番 ハ短調 作品68
ピアノ:マレイ・ペライア
指揮 :ベルナルド・ハイティンク
ロンドン交響楽団
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今夜が最後のハイティンク、ロンドン響の演奏会。
2階中央後ろから2番目の席は前に座った男性のおかげで
ピアノと指揮者が全く見えない状態。更に周りの雑音が酷過ぎて
前半は全く音楽を聴く雰囲気にはなりませんでした。
隣りのご夫婦は咳止めのために何回も飴を紙から剥いたり、
ついにはポットからコップにお茶をついで飲み始めたり、、、、
ベートーヴェンが台無し。雑音は別にして自分の席からは
えらく元気の無いオケとピアノに聞こえましたが、演奏終了後
ブラボーも出ていたので場所と環境のせいかも知れません。
パーセルの曲は管楽器、打楽器、ピアノ、ハープと言う
弦楽器抜きの曲。ハイティンクも時々演奏しているそうです。
葬送音楽と言う題名のせいか管楽器の曲にしては地味な曲で
個人的にはあまり印象に残らなかったです。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲4番は冒頭のピアノソロの後の
オケが平凡な入り方でした。この部分は最初のピアノよりも
小さな音での入りですが何かオケのお疲れを感じてしまい
ました。オケの後のピアノの音がとてもきれいに聴こえたのが
印象的でした。1楽章のカデンツァは長いバージョン。
このカデンツァの部分に限らず、この曲の特徴である
弱音の部分で大きな咳をする人が何人もいたのが残念。
素晴らしい2楽章は本当にひやひやモノでした(*_*)
テレビの放映時にどのくらいのノイズが聴こえるのか
心配になりました。
オケの旅行疲れ(?)と言うのは私の勘ぐりすぎでしょうが、
前に進んでいくと言うよりもジッと腰を落ち着けた演奏でした。
どのような演奏だったか放映の際に改めて確認したいと思います。
後半のブラームスは静かな席に移動。ようやく演奏を楽しむことが
できました。独墺系のどっしりとした低音の響くサウンドとは違った
品の良いサウンドが聴こえてきたのは英国オケと言う先入観か?
コンバスが8名いた割には私の席には低音が響いてきませんでした。
弦楽器セクションの響きが薄かったですが1楽章の繰り返しが
終わったあたりから感興が載ってこちらも集中できる良い演奏に
なりました。
パーヴォ・ヤルヴィ、ドイツカンマーフィルで聴いた刺激的な
ブラ1とは対照的な今夜のブラ1。どちらも好きです(^。^)
ハイティンクも86歳、”今回が最後かも”とお隣さんに言われると
チョット寂しくなる気持ちを抑えられませんでした。日本は遠い
ですが、次の来日を期待したいです。
でもブラ1は最後かも(-_-;) → あくまでも冷静なお隣さん(;^_^A