2015年3月16日(月) 19:00 開演 @ サントリー・ホール
(D, RA-5-23)
ウェーバー: オペラ『オべロン』序曲
シベリウス: ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
(アンコール)J.S.バッハ:無伴奏Vnソナタ2番~アレグロ
ブラームス: 交響曲第1番 ハ短調 op.68
(アンコール)ブラームス:交響曲第3番~第3楽章
ヴァイオリン:フランク・ペーター・ツィンマーマン
指揮 :マレク・ヤノフスキ
ベルリン放送交響楽団
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ツィンマーマンとのシベリウスが圧巻でした。たいてい
たっぷりとしたヴィブラートで弾かれる冒頭のソロが
ノンヴィブラートで弾き始められてそこから圧倒的な
ツィンマーマンの存在感。3楽章の最後の音符までぎっしりと
中身の濃いヴァイオリンを堪能させていただきました。
それにしてもツィンマーマンのヴァイオリンの音の大きい事。
RA-5列目と言うオケの後ろの席でも常にソロヴァイオリンの
音が聞こえてきました。ツィンマーマンはソロ部分だけでなく
トゥッティ部分でオケのパートも一緒に弾くなど気力十分
でした。2013年9月にブラームスをN響との共演で聴きましたが
(http://ameblo.jp/kotapipakesuie/entry-11622731532.html
)
今回も素晴らしかったです。ヤノフスキのバックもシベリウス的な
サウンドでソロと丁々発止のやり取りをしながらソロを
引き立てていく見事なモノでした。サロネン、フィルハーモニアの
シベリウスサウンドも素晴らしかったですが、ヤノフスキ、
ベルリン放響のシベリウスサウンドもそれに負けないくらい
素晴らしかったです。
抜群の技巧で弾かれるバッハを聴いていると改めてシェリングの
時代と違った新しいバッハ像を感じました。
シベリウスも私が親しんだハイフェッツ、フェラス/カラヤン時代の
シベリウスとは違った時代になったことを実感しました。
ヤノフスキとベルリン放響のオベロン序曲とブラ1。
どちらも懐かしさを感じされる音で個々のパートの魅力よりも
オケ全体として魅力的なサウンドでした。こういうサウンドに
浸っていると何かホッとする感じがします。早めのブラ1、
4楽章最後の熱い盛り上がり素晴らしかったです。
一晩、明けてこの記事を書いています。素晴らしい演奏会だった事は
覚えていますが、何故かオベロンとブラ1の感想は書きづらい、、(-_-;)
明日のブルックナー8番はパスするのでヤノフスキとは東京ハルサイの
ワルキューレで再会が楽しみです(*^^)v