2014年3月14日(土)18時開演 @ サントリー・ホール
ベルク:「抒情組曲」より 3つの小品
ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」抜粋
パルジファル(テノール):クリスティアン・エルスナー
クンドリ(ソプラノ):アレックス・ペンダ
指揮:ジョナサン・ノット
東京交響楽団
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昨夜と同じ演目を今日はサントリー・ホールで聴きました。
1階13列目の端の席でしたが、ミューザのときよりも
音が纏まってブレンド感が感じられました。席のせいも
あると思いますがサウンド的には今日のほうが聞きやすかった
です。
演奏も昨日より纏まっていました。それでも「叙情組曲」は
手探り感は変わらすでした。何か恐々弾いている感じで
観客に聴かせてやるといった迫力が感じられなかった。
3楽章の最後の一番静かなところで足音高く退席する観客が
いたのにはびっくりしたり興をそがれたり、、、、。
N響の観客の悪口ばかり言えないですよ(^^)
メインの「パルシファル」でドラマの感じられない音響だけの
ワーグナーの空しさを改めて実感しました。素人の生意気な
意見ですが、音符を音を出しているだけではワーグナーが
聴こえてこない。グンドリーとパルシファルの深刻なやり取りの
クライマックスで場面に関係なく譜面どおりの音が出るだけでは
やはり物足りなかったです。
ワーグナーは歌手がしっかりしていればオケが弱くても聴けると
思っている私の考えが間違っていたように思えました。
ノットは能力のある志の高い指揮者でオケにチャレンジング
な課題を与えて東響 のレベルと一段あげようとしているように
思えます。しかし今回はノットのチャレンジが空回りしたように
感じます。
東響 になじみの薄いオペラを取り上げるのではなく東響 の
メンバーが良く知っている曲をしっかりと聞かせてもらったほうが
もっと良い結果が出せるのではないかと感じました。
ともかく自己主張の少ない優等生的な典型的な日本のオケの
演奏会と言うものを抜け出して欲しいです。ノットと東響 に
期待してます(^^)
あの東条さんのお姿も拝見したので感想が楽しみです(^_^.)