NHK交響楽団第1804回定期公演
2015年2月19日(木) 19:00 開演



R.シュトラウス: 交響詩『ドン・ファン』 op.20
モーツァルト: ピアノ協奏曲第25番 ハ長調 K503
 (アンコール)

  バルトーク:3つのチーク県の民謡より

R.シュトラウス: 交響詩『英雄の生涯』 op.40


指揮 :パーヴォ・ヤルヴィ
ピアノ:ピョートル・アンデルジェフスキ
NHK交響楽団

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N響との共演を聴くのはは今回がはじめてのパーヴォ・ヤルヴィ。

予想を遥かに超えた素晴らしさ。冒頭のドン・ファンから

気合の入ったR.シュトラウスを聴かせてもらいました。

つまらない演奏だとだれてしまうドン・ファンをココまで纏め上げるとは

パーヴォとN響は以外に相性が良いかもと期待を抱かせる出来。

アンデルジェフスキとのモーツァルト。オケが伸び伸び弾いています。

粒立ちのはっきりしたアンデルジェフスキのピアノは好みの音。

もともと好きな25番が今日は一段と素晴らしく聴こえました。

贅沢を言えば もうひとつ何かが突き抜ければ感動できたのに(^_^)

無いものねだりかも。アンコールはバルトークをサラッと。


今夜の白眉は「英雄の生涯」。N響をここまで集中させるとは!

来週のティーレマン、DSKの耳慣らし程度に考えていましたが

とんでもない。最高レベルの「英雄の生涯」を聴けたと思います。


今夜の配置は対抗型でDSKもたぶん同じ。聴き比べが

楽しみになってきました。ティーレマンもがんばらないと負けちゃうかも(笑)


曲にあわせた色彩の変化、見せ場ではしっかりとタメも作って

ケチのつけようがない演奏。

今夜はお客さんもとても素晴らしくて演奏が終わって

パーヴォが指揮棒をおろしてもシーンとしたまま。パーヴォが

オケに向かって小さく手を叩き始めるとそれに引きづられるように

盛大な拍手が始まりました。

Vnのソロはマロ様。なかなか繊細で丁寧なソロは魅力的でした。


それにしても今週、来週続けて英雄の生涯が聴けるとは

東京は恵まれすぎ!

今夜の演奏会、マイクが林立していました。放送には水曜日の

演奏会を使うのが普通だと思っているのですが、今月は

何か事情があったのか不明です(TVカメラは無しでした)