長岡京室内アンサンブル 東京公演

2015年2月16日(月) 19:00開演 @ 東京文化会館小ホール


曲目
モーツァルト:セレナード第6番 ニ長調
        「セレナータ・ノットゥルナ」K239
      : 弦楽四重奏曲第1番 ト長調「ローディ」K80
新垣 隆   :新曲委嘱作品 「セレナーデ」
バルトーク :弦楽のためのディヴェルティメント Sz113


長岡京室内アンサンブル

(森 悠子(Vn) 他)
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友人に教えてもらって行った演奏会。東京文化会館の小ホールは

何年ぶりか覚えていません。長岡京アンサンブルも初の生演奏。


今回は15名の演奏者が通常の配置ではなく四重奏団を基本にした

独特の配置と言うのが大きなポイントでした。


セレナータ・ノットゥルナはステージ右手の独奏グループが

左手のトゥッティと対峙する形式(テインパニも左)。

演奏としては手慣らしと言うこともあったのかまずまずの印象。


2曲目の「ローディ」の弦楽合奏版が新鮮な響きでとても良かったです。

この曲の配置はパートごとに纏まるのではなく3組の四重奏団が

左から右に並んでそれにVn二丁、コンバスが絡むと言う配置。

それなので例えば第一Vnがステージの左右前後から聴こえると

言う面白い現象。

もちろん演奏も清潔感の溢れた魅力的な演奏でした。


休憩後は、例の新垣隆さんの新曲委託作品「セレナーデ」と言う

10分程度の曲。たまたま去年の2月に長岡京アンサンブルが

新垣さんに作曲を依頼したとの事。演奏前に森さん、チェロの

金子さんとともに新垣さんが登場し、その辺のことを3人で

トークしてくれました。新垣さんの指揮で披露された「セレナーデ」は

タケミツさんの「地平線のドーリア」あたりをイメージしたとの

事でしたが、軽めで聴き易い音楽でした。


最後は大好きなバルトークの「弦楽の為のディベルティメント」。

去年?小澤・新日フィルの凄演が耳に残っていますが

今夜はVn8名、ヴィオラ3名、チェロ3名、コンバス1名と言う

遥かに少ない人数による演奏。Vnは4人ずつ左右に対抗配置

ですが左手は1プルトが第一Vn、2プルト目が第二Vn、

右手は1プルトが第二、2プルトが第一とこった配置。

ステージ奥にチェロ三丁が横一列、Vlaがその後ろと言う

変わった配置。バルトークの織り成す綾がとても見事に

導き出されてとても良かったです。


アンコールは知らない曲を含めて3曲。2曲目は「四季」から

「春」の3楽章をとても自由な編曲で聞かせてくれました。

ここのソロはズーッと第2Vnのトップを弾いていた女性の方。

とても素敵なソロでした。最後は何とカヴァレリアの間奏曲。

思わずグッとくるにくい演出でした。


今夜の演奏会は6時半開場全席自由席なので6時過ぎには

現地着。すでに20人ほどが並んでいました。列が長くなった

ためか早めに開場。良い席に座れてよかったです。


自分でオケを編成して独自の配置でブルックナー3番、チャイ5、

英雄のCDを録音し続けている友人の紹介だけあって今回の

配置も独特でその響きを十分に楽しむ事ができました。