ワーグナー:「ジークフリート」第一幕

【指揮】:ファビオ・ルイージ
【演出】:ロベール・ルパージュ
【出演】ジークフリート:ジェイ・ハンター・モリス
    さすらい人:ブリン・ターフェル
    ミーメ:ゲルハルド・ジーゲル



先日、帰宅後、WOWOWでメットのジークフリート再放送の

一部を観ました。ターフェルのさすらい人とジーゲルの

ミーメのやり取りから1幕の終了までです。ルパージュの

演出は読み替えが無く(少なく?)抵抗なく楽劇を

楽しむ事ができます。

(ミーメが毒薬を作る場面で野菜を切り刻むなど芸の

細かいこと、、、、、)。


ジークフィリート役のジェイ・ハンター・モリスと言う人は声に少し
癖があるように感じられましたがノートゥングを鍛えなおす場面など
演技も細かくてなかなか好感が持てました。


METオペラビューイングは幕間にインタビューや舞台作りの

様子などが放送されるので純粋にオペラを観るには余計だと

いつも感じていました。しかしながら今回は急な代役で初めてメットで

ジークフリートを歌ったJ.H.モリスに密着取材と言うミニ

ドキュメンタリーがあって、これがとても興味深かったです。

モリス本人の若手らしいチャレンジングな姿勢が

清々しかったのに加え、演出のルパージュ、共演の
デボラ・ヴォイト、ヴォイス・トレーナー等 周りの人たちの
サポートがとても前向き。METの大舞台で初めてジークフリートを
歌うモリスを盛りたてようとする姿勢に大変好感が持てました。

こうやって若手歌手が育っていくのだと思うと何か嬉しくなりました。

2幕開演直前のルイージへのインタビューでもモリスとは
十分練習したとか好意的な発言がありました。


モリスのこの辺の経緯のインタビュー記事(Opera Newsからを
詳細に翻訳されている方の記事を発見しましたので興味のある方は
こちらです。
http://ochibohiroi.txt-nifty.com/ochibo/2012/02/post-fb19.html#more