・ワーグナー:ブリュンヒルデの自己犠牲
 キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
ウィフヘルム・フルトヴェングラー (指揮)
 フィルハーモニア管弦楽団

 録音:1948年3月26日
 場所:ロンドン、アビー・ロード・スタジオ(セッション)


2枚組ハイブリッドSACDの一番最後に入っていた曲。

1948年モノラル録音だったのでSACD化でどのくらい音が
改善されたのかと言う程度の興味で聴き始めたのですが、
予想外に音質的にも聴きやすく、何よりもフラグスタートと
フルトヴェングラーの名演にすっかり魅了された私でした。


前日もヴァルナイのイゾルデに魅了されたばかりですが
フラグスタートのブリュンヒルデも最高でした。
単なる歌を聴くと言うよりも 彼女の語る物語は
原語のわからない私の胸にもしっかり迫ってきました。


フラグスタートのブリュンヒルデが「自己犠牲」を
歌い終わった後、音が溢れ出てやがて「愛の救済の動機」が
滔々と流れ静かに幕を閉じる、こんな短い時間だけで
「神々の黄昏」全曲を聴き終えたような錯覚に陥るほど
しっかりとしたドラマを感じさられ
コアなフルヴェン・ファンで

ない私でも改めてフルトヴェングラーの素晴らしさを

感じる事ができました。


同じ組み合わせで1952年スタジオ録音もあるとは今頃

しりました。