ブラームス:
・ヴァイオリン協奏曲ニ長調 op.77

 イェフディ・メニューイン(ヴァイオリン)
 ルツェルン祝祭管弦楽団
 録音時期:1949年8月28-29日
 録音場所:ルツェルン、クンストハウス
 録音方式:モノラル(セッション)


・ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲イ短調 op.102

 ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)
 エマヌエル・ブラベッツ(チェロ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1952年1月17日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:モノラル(ライヴ)

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

=================================================


久しぶりの音楽ネタです。Altusの板起こしCDを聴いてから

ポツポツとフルトヴェングラーのCDを聴いています。

苦手なモノラルですが、演奏の魅力で苦手意識もどこかへ

行ってしまったようです。


今回は借りてきたSACDです。メニューインとのブラームス

と言う程度の認識で聴き始めましたが、さすがフルトヴェングラーと

言うかブラームスの音楽が脈々と伝わってきました。

ベルリンフィルではなく客演したルツェルン祝祭管も

充実した響きを出していました。

メニューインの真摯な演奏は迫力十分。彼の晩年の演奏しか

知らなかった自分の想像をはるかに超えていました。

完璧です。 メニューイン、フルトヴェングラー、オケが

三位一体になって この協奏曲に漂う一種の臭みの無い

純粋にブラームスを楽しめたというのが感想。

やはり自分で聴いてみないとわからない (*_*)


併録のドッペルは更に素晴らしい演奏でした。

こちらの方が録音が新しいのにライブ録音のせいか

音が古く聴こえました。ボスコフスキー、ブラベッツ、

ウィーンフィルが歌心溢れたドッペルを聴かせてくれます。

Vn協奏曲以上に臭みのある曲ですが、そんなことは

感じさせない何とも言えない雰囲気が詰まった演奏。

この雰囲気が堪らなくて週末に何回も聴きなおして

しまいました。こういう演奏を会場で聴いた聴衆は

幸せだったと思えてなりません。