こたの音楽三昧

昨日の記事は素晴らしい演奏会から戻って
頭の整理が出来ないまま書きましたが
あまりに手抜きなので少し補足します。


《ベートーヴェン:交響曲8番ヘ長調 作品93》


予想外の16型の大編成で奏でられた8番。
1楽章の冒頭の柔らかな響きが聞こえてきた
瞬間、思わず涙ぐんでしまいました。
中庸を得た実に安定したテンポとリズム。
それでいて緊張感に溢れる演奏。大編成にも
係わらず鈍重な演奏にならないのはさすがでした。


それでも演奏終了後、指揮台から降りた
ティーレマンさんがヴィオラ・トップのコルさんに
何かブツブツ言っている様子。4楽章の弦楽器の
掛け合い部分で誰かが飛び出しましたがヴィオラ
だったのでしょうか。コルさんが隣のノーチ(Nagy)さん
(チェロ)と苦笑いしながら何か言葉を
交わしてるのに何となく共感を覚えました。
それだけ緊張して演奏したって事ですよね!(^^)!


《ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調 作品125「合唱付き」》


後半の第九は木管が倍管編成、ホルンも6本に拡大。
フルートのサブにフルーリーさん回ったほか、
クラもサブがショルンさん、シュミードルさんと
超豪華な顔ぶれ(1番:パパ・オッテンザマーさん、
2番:ヒントラーさん)で まさにウィーン・フィル
一家の顔見せ興行 (^^♪


1楽章は骨太で神経質にならない男性的な演奏、
一転して弱音部に神経を使いしながらリズミカルな
2楽章、深刻にならずに平明な落ち着きに満たされた
3楽章、圧倒的な4楽章 まさに千秋楽にふさわしい
名演だったと思います。


終演後の観客の熱狂とそれに応える指揮者、オケ、合唱団の
皆さん、予想通りと言えばそれまでですが、その場所を共有
できた事はとても光栄でした。
チケット争奪戦を避けるために無理をして購入したA席

セット券、RB4-16と言う右側が壁の席でしたが落ち着いて

音楽を楽しむ事が出来るとても良い席でした。


購入直後にざっと聴いたままお蔵入りになっているBRディスクも

きちんと聴き直すつもりです (*_*;


昨年のヤンソンス、バイエルン放響のチクルスと

今回のチクルス。2年連続でハイレベルのベートーヴェン

交響曲全曲演奏会に立ち会えるなんてとても恵まれている

事に感謝の気持ちをしながら記事を書いています。


さて、しっかり仕事をしなくては・・・・・・・