第1763回 定期公演 Bプログラム
2013年10月10日(木) 開演 7:00pm サントリーホール
グルック(ワーグナー編)/歌劇「アウリスのイフィゲニア」序曲
ベートーヴェン/ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
ベートーヴェン/交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
指揮:ロジャー・ノリントン
ピアノ:ロバート・レヴィン
NHK交響楽団
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今夜はレヴィンのピアノが素晴らしかった。昨年の河村尚子と協演した
ベートーヴェンの4番ではピアニストが正面客席に背を向ける配置でしたが
今回はピアノを正面に向けてピアニストが客席を向いて演奏する配置。
更に弦楽器がピアノを丸く囲む形で演奏されました。ノリントン卿は
ピアニストのすぐ脇で指揮。ピアノは今回も天板を外したスタインウェイ。
レヴィンはフォルテ・ピアノを弾いてホグウッドとモーツァルトの協奏曲を
沢山録音していますが、好きでは無かったです。でも、今夜
スタインウェイを弾くレヴィンは全く違いました。リズム感のある
ノリノリの演奏。”いったい、何処まで行ってしまうのだろう”と思わせる
きらびやかな1楽章のカデンツァ!2楽章の透明感と3楽章のリズミカルな
動き。すっかり見直しました。舞台マナーも気持ち良い。1楽章の冒頭から
オケと一緒に通奏低音のようにピアノを鳴らしていましたがあれは
彼のアドリブ?
自分の席からレヴィンの両手の指の動きが良く見えたし今回の選択した
座席はとても良いです (^_-)
後半の「田園」もノリントン卿らしい緩急自在なテンポ、自由な強弱など
とても面白く聴くことが出来ました。2楽章では弦楽器の奏者数を
減らすなど面白い工夫も。1楽章や2楽章の演奏が終わった後に
客席に向かってドヤ顔?を見せるなど相変わらず。
感動まではいかなかったですが、良い緊張感が
保たれた素敵な演奏会でした。
来シーズンもノリントン卿が出演する予定ですがB定期のみ下野さん。
残念!