こたの音楽三昧


リゴレット・・・レオ・ヌッチ(バリトン)
ジルダ・・・エレナ・モシュク(ソプラノ)
マントヴァ公爵・・・ピョートル・ベチャーラ(テノール)、他
チューリヒ歌劇場管弦楽団&合唱団
ネルロ・サンティ(指揮)

ギルベルト・デフロ(演出)
ウィリアム・オルランディ(舞台装置)
ユルゲン・ホフマン(照明)

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いよいよ、ミラノ・スカラ座のオペラ公演が
始まる時期になりました。今回は予定に入れていませんが(*_*;
人ごとながらワクワクしてきます。


封も切らずに長い間放ってあったBlu-rayのリゴレットを

漸く週末に観ました。日本語字幕付きと言う事と
格安(千円くらい)でBlu-ray DVDが買えると言うだけで
買ってありましたモノです。

2006年チューリヒ歌劇場のライブです。

定評のあるヌッチ、64歳のリゴレット。お見事と言う他ない
嵌り役の迫真の演技と絶唱に観ている側も感情移入。
ペチャーラのマントヴァ侯爵も良かったですが、モシュクと
言う自分の知らないソプラノのジルダがヌッチに負けない
くらいの存在感でした。有名なアリア「慕わしい人の名は」は
とても印象に残っているメットのダムラウにも負けないくらい。
モシュクは今月の日本公演でも9日と13日に歌うようなので
要注目です。


この演奏はネロ・サンティが指揮をしていて嬉しくなります。
この人、ヌッチより11歳年上なのでこの演奏当時は75歳ですが
暗譜で立ったままの指揮です。何となくジャバ・ザ・ハットを
思い浮かべてしまう体型ですが、まさにオペラを知り尽くしている
と言う感じ。思わず微笑んでしまいます。

2幕の有名なアリア「悪魔め、鬼め」をヌッチが歌い終わった後、
観客とともにサンティが大きな拍手でヌッチを讃えている映像は
それに対するヌッチの表情を含めて最高の場面でした。

こういう場面に出くわすとやはりオペラは映像付きが良いなどと

前に言った事とは違う事を思ってしまいます ((+_+))