18日土曜日は大学のゼミの年次総会でした。
一時、低迷していた総会も最近は100名を超える
盛会になっています。
毎回、年次総会の呼び物は外部講師による講演会です。


今回は「浮世絵からお江戸へタイムスリップ」と
言う牧野健太郎氏(NHKプロモーション上席執行役員、
日本ユネスコ協会連盟評議員)によるボストン美術館に
秘蔵されている浮世絵を使った江戸時代の風物詩でした。

ボストン美術館浮世絵コレクションをNHKがデジタル化
した画像を使っての講演会。浮世絵の一部を拡大する事により
浮世絵に摺り込まれた江戸の風物や浮世絵を製作した
絵師、掘り師、摺り師の驚異的に高度な技術などを
判り易く解説頂き、浮世絵と言う未知の世界の奥深さを
体験させていただきました。


特に興味を惹かれた浮世絵です。



こたの音楽三昧

「日本橋雪晴」(広重 名所江戸百景より)

日本橋の魚河岸の賑いを書いていますが、下の部分を

拡大するとマグロ、イカ、タコなど魚類が細かく書かれて

いるのは驚きでした。マグロは解体の場面もありました。

寿司屋も、、、



こたの音楽三昧

浅草田甫酉の日詣 (広重 名所江戸百景)

吉原遊郭の一室から猫が酉の市を眺めているような何気ない浮世絵
ですが、左側の屏風の反対側で行われている艶事を暗示させ、

当時の人が見ればお客と花魁も特定できた筈との事。

今の写真週刊誌です。

それにしても左下の熊手の上に”おたふく”と”松茸”を
置くなんて、、、広重さんも結構好きですねぇ



こたの音楽三昧

「難波屋おきた」(歌麿)
「寛政三美人」の美人画が大評判になった歌麿。お上から

素人の女性の名前を書く事を禁じられた歌麿が次に書いた
”難波屋おきた”!彼女の名前は書いていませんが左上に
「菜っ葉が二把+矢+沖+田んぼ」なんて誰でもわかる
判じ物を書いてしまうなど、当時の人々の教養が感じられます。

髪の毛の生え際も1mmの中に髪の毛3本を摺っているそうな、、