こたの音楽三昧

以前も書きましたが、TOKYO FMにSYMPHONIAと
言う早朝番組があります。毎週金曜日は海外のコンサートの
ライブ録音。クラシックの音楽番組が激減している中で
貴重な存在です。でも、放送後にならないと曲目、
演奏者などが一切判らない不思議な番組です。
聴いてみないと判らないのでともかく毎週タイマー
録音です。


ごく稀にですが、たまに当たり番組に遭遇します。
その中の一つがティーレマン、ベルリンフィルの
ヴェルディ・プロと言う異色のコンサートでした。

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ヴェルディ:
「聖歌四篇」
《マクベス》、《ドン・カルロス》、《オテロ》よりバレエ音楽
 
 ジビラ・ルーベンス(ソプラノ),
 ベルリン放送合唱団,
 ミヒャエル・グレーザー(合唱指揮)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 クリスティアン・ティーレマン


 2012年12月8日 ベルリン
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ティーレマンのヴェルディは珍しいと思いますし、
バレエ音楽だけを取り出して演奏するなどティーレマンに
選曲の理由を聞いてみたくなるような演目です。


「聖歌四篇」

第1曲の「アヴェ・マリア」と第3曲の「処女マリアへの讃歌」の無伴奏合唱と
第二曲「悲しみの聖母」と第四曲「テ・デウム」の劇的な合唱とオケの
協演の対比が素晴らしい演奏でした。「テ・デウム」にクライマックスを
設定し徹底的に盛り上げるティーレマンの手腕に圧倒されました。
「レクイエム」に比べると聴く機会が本当に少ないですが、
もっと聴いても良い曲だったなあと思っています。


後半のバレエ音楽。ティーレマンがベルリンフィルの能力を
フルに発揮させたバレエ音楽のオンパレードでした。
それぞれが独立した曲として十分な存在感を感じました。
歌入りで全曲を聴いてみたい。そんな気持ちになります。


尚、BPOのデジタル・コンサート・ホールのアーカイブからも
このコンサートは視聴できます。


さて、明日は何が放送されるのでしょう、、、、