ワーグナー:『さまよえるオランダ人』序曲
ワーグナー:『ローエングリン』より抜粋(第1幕への前奏曲,第3幕1場2場)
ワーグナー:歌劇『タンホイザー』から序曲とヴェヌスブルグ゙の場(音楽)
ワーグナー:歌劇『トリスタンとイゾルデ』から第一幕への前奏曲と愛の死


アンネット・ダッシュ、
 ステファン・グールド
 ヴィオレッタ・ウルマーナ
 マレク・ヤノフスキ
 フランス放送フィル管


 2013/1/4 パリ・サレ・プレイエル (4/12, FM東京)

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FM東京で毎週金曜日の朝4時~6時に放送されるSymphonicaと言う

番組があります。こんな早朝に音楽をクラシックを聴く人がいるなんて

思えないのですが、海外の演奏会のライブ録音を放送していので

エアチェックをしています。事前に何が放送されるのか判らないなんて

番組の一ヶ月先まで判っていたFM放送全盛時代から比べると

信じられない思いです (^_^;)


一昨日の金曜日の放送はマレク・ヤノフスキ フランス放送フィル管で

ワーグナーが演奏されました。ヤノフスキはワーグナーを得意にしていて

来年から東京・春祭で「指環」を指揮する予定ですが、今回の演奏も

雰囲気豊かな演奏でゆったりとワーグナーに浸ることが出来ました。

特にアンネット・ダッシュとステファン・グールトが出演したローエングリンの

抜粋がとても聴き応えがありました。ダッシュはエルザ役として一番

油がのっています。ここでもとても豊かな歌声が魅力的でした。

グールトのローエングリンもフォークトのような独特の情感を持った

歌声とは違いますが、立派なローエングリンでダッシュと劇を

盛り上げていました。3幕の1場と2場だけなのですが終幕まで

やってくれないのが物足りなくなりました。聴いていて要求不満に

なります。それくらい集中度の高い演奏でした。


最後は「トリスタンとイゾルデ」から第一幕前奏曲と愛の死でした。

前奏曲のゆったりとしたメロディーの流れと響きはフランスのオケ

らしくないワーグナーでさすがヤノフスキと言うところでしょうか。

ウルマーナと言うとアイーダのイメージが強いせいかイゾルデの

イメージとは違いました。声が細い(軽い?)のでイゾルデらしく

無かったです。声はしっかり出ているのであくまでも趣味の問題ですが。