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ケンペがベルリン・フィルと録音したR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」です。

LPには録音時期を記載していないジャケットが多いです。このLPも

記載がありません。調べるのも面倒なのでこのまま書きます (^_^;)


チェロはトゥルトリエです。ヴィオラはカッポーネ、ヴァイオリンはジークフリート・

ボリスと言う往年のベルリン・フィルのトップ奏者。ジャケットで名前を見るだけで

ニヤニヤしてきます。特にボリスは戦前はフルトヴェングラー、戦後はカラヤンの

ベルリンフィルでコンマスだった人ですから、その独奏が聴けるだけでも

嬉しい。


チェロは向かって右側のチェロセクションのトップの位置で聞こえます。

これはケンペの考えなのでしょうか。チェロが左より中央で聞こえる録音が

多い中で面白い試みです。

演奏は淡々として真面目な印象の演奏です。自分にはカラヤンのような

大見得を切ったメリハリのついた演奏の方が好みです。


余白はDSKとの「7つのベールの踊り」です。こちらの方が生き生きとした

演奏を聴くことができます。ベルリンフィルには遠慮があったのでしょうか。


「ドン・キホーテ」と「7つのベールの踊り」では録音の響きがかなり違って

います。「踊り」で耳が慣れるのに少し時間がかかります。細かいことは

気にせずに こういう音のイメージの違う組み合わせでLPを作って

しまうなど古き良き時代の遺産ですね(^^)/