今朝のNHK FMで放送されたサヴァリッシュの追悼番組。
サヴァリッシュ34歳の時にフィルハーモニア管と録音した
タンホイザー序曲から始まりました。薄めの響きは録音の
せいかもしれませんが すっきり、溌剌とした演奏は
追悼番組の最初の曲としてとても良かったです。
ドローっとしたタンホイザー序曲を聴くことが多いと思いますが
若きサヴァリッシュの爽快な雰囲気はとても素敵でした。
番組の最後に演奏されたのは2004年11月サントリーホールで
サヴァリッシュ81歳、最後のN響との演奏でブラームスの交響曲
第1番でした。出だしは穏やかに目立った特長も無くはじめられましたが
楽章が進むにつれて熱気を帯びた演奏に変わり4楽章が終わる頃には
いろいろな事を思い浮かべた演奏でした。ライブで聴いてみたかった
演奏会でした。N響のドイツ風のがっしりと充実した響きを聞いていると
昔のN響はすごかったなあと思えてきます。知らないで聴いたら
日本のオケだとは判らなかったと思います。