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久しぶりにCDを買いました。バティアシュビリ、ティーレマン SKDの

ブラームス。国内盤を買いました。値段は高いのですがおまけに

ハンガリー舞曲2番が入っていることと日本語の解説書を読みたかった

からです。


冒頭のティーレマンはかなり粘ります。一種のレガート奏法でしょうか。

カラヤンの影響かなあと思いながらバティアシュビリの演奏を聴きました。

とても素晴らしい演奏を楽しみました。それでも名演と言うにはチョット

抵抗を感じます。どうしても昔の巨匠の演奏を思い浮かべてしまうからです。

オイストラフ、ハイフェッツ、シェリングなど錚々たる巨匠達はもっと

骨太で聴き手をグングン引っ張っていました。それらの演奏に比べると

この演奏は聴き手にとても親切です。わかりやすくいろいろなアイデアを

提示してくれます。それが面白いのですが、やり過ぎに感じることも

ありました。ティーレマンがそれに輪をかけてせまってきますしね。


余白のアリス・オットを組んだクララシューマンの3つのロマンスという

小品の方が初めて聴く曲ですが、平明な曲のせいか聴いていて

ぴったりきました。親しみやすい小品で演奏も魅力的でした。

おまけのハンガリー舞曲2番はこの曲を聴くためだけなら価格の高い

国内盤で無くても良いと言う曲でした。


解説書からバティアシュビリのブラームス、C.シューマンに

関する考え方や彼女がストラトのヨアヒムと言う両作曲家に縁の深かった

大ヴァイオリニストが使っていたヴァイオリンを使っていることなど

勉強することが出来ました。やっぱり日本語は助かります。