こたの音楽三昧

東京オペラシティ:タケミツメモリアル

19:00開演 (2F R1-14)


ルトスワフスキ : 交響曲第4番

ベートーヴェン  : ピアノ協奏曲第4番ト長調 op.58

ベートーヴェン  : 交響曲第7番イ長調 op..92


ピアノ:レイフ・オヴェ・アンスネス

指揮 :エサ=ペッカ・サロネン

フィルハーモニア管

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結果的には素晴らしい演奏会でした。行くまでは何となく

気乗りがしなくて、それでも高いチケットを無駄にするのも

勿体ないなどと思いながらの演奏会でしたが、今では

元気いっぱい。行って良かったと思っています。


ルトスワフルキの交響曲は初聴きでしたが、意外に聴きやすい

曲でした。冒頭からの緊張感が素晴らしく今夜の演奏会が

とても良い演奏会になる予感がしました。いろいろな打楽器が

活躍する曲でしたが、それでも途中は何回かうつらうつらと

危なかった(笑)


ベートーヴェンのピアノ協奏曲4番を弾いたアンスネスは

一昨年のN響 ラフマニノフ3番以来です。今回の席は

舞台右手2階でピアノを見下ろす位置。アンスネスの引き締まった

音がガンガン届きます。力任せではなく十分に余裕をもった

響かせ方。音が濁らないのがとても良かったです。2楽章も

感傷的にはなりませんがしっとりとした歌を聴かせてくれました。

バックのサロネン、フィルハーモニア管も4番は女性的(?)と

言うイメージを吹っ飛ばすような大胆な響きでアンスネス共々

とても新鮮な4番でした。アンコールはベートーヴェンの

ピアノソナタ22番からアレグレット。長めの曲ですがこの演奏が

また、魅力的。そう言えばベートーヴェンのピアノソナタは

長い間聴いていないなあなど バックハウスのLPを連想して聴きました。


休憩の後の交響曲7番は冒頭から力のこもった演奏で最後まで

気が抜けぬ名演奏でした。フィンランドの指揮者とイギリスのオケと

言う非ドイツ系の組み合わせで彼らが感じたベートーヴェンは

とても刺激的で魅力的でした。音の鳴りっぷりが良いです。

冒頭の和音もビシッと決めてきます。変に溜め作ったりせず

曲が進行します。それでいて無味乾燥にならない。サロネンと

フィルハーモニア管と言う組み合わせがとても魅力的に見えて

なりませんでした。

アンコールは「悲しいワルツ」。「エグモント」あたりなら最高でしたが

贅沢は言えませんね。骨太の演奏でした。


座席からトランペットが見えない位置だったのでピアノ協奏曲の

途中で気付きましたがベートーヴェンの2曲はナチュラルトランペット

でした。7番のペットの響きが良かった。

7番のホルンは1番、2番を若い女性が吹いていました。

1番は金髪の小柄な女性でしたがとても上手かったです。

4楽章では(でも?)彼女の演奏を見惚れていました(^_^;)

一生懸命水抜きをする動作が何ともね、、、、


やっぱりサロネン、ウィーンフィルのマーラー9番がキャンセルになったのは

残念でした ← 何年前??