アバド、ベルリン・フィルのマーラー:交響曲第6番。
闘病生活から復帰した2004年6月のライブだそうです。
アクが強いわけでは無くサラッとした始まり方ですが
逆にそれが圧迫感が無くて聴きやすい演奏です。
2楽章にアンダンテを持ってきて、これがまたしなやかに
歌って聴いているこちらもうっとりです。3楽章以降も
ライブ特有の熱気が高まってきて4楽章ではアバドと
ベルリンフィルの素晴らしさにただただ圧倒されて
この長い曲を飽きることなく聴き終えるという不思議な
名演だと思います。演奏終了後の拍手の入り方も
素晴らしいです。ただ、「ブラボー」で蛮声を張り上げるのではなく
満足の拍手と歓声。幸せな演奏を聴かせてもらいました。