1. ミルシテイン:パガニニアーナ変奏曲
2. シュニトケ: ア・パガニーニ
3. エルンスト:無伴奏ヴァイオリンのための6つの多声的練習曲
~練習曲第6番「夏の名残のばら(庭の千草)」
4. ロックバーグ:「カプリース変奏曲」
ギドン・クレーメル
1984年
ウィーン、コンツェルトハウス、モーツァルト・ザール
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ロックバーグのカプリース変奏曲を聴くために見つけた中古CD。
ミルシテイン、シュニトケ、エルンストの3曲はどれも10分前後の
曲ですが、どれもクレーメルらしい集中力の高い演奏でした。
一台のヴァイオリンで弾いていると思えない超絶技巧を駆使した
演奏は迫力があります。エルンストは「庭の千草」と言う聴いたことの
あるメロディーも出てきて聴きやすいです。シュニトケも意外に
取っ付き安かった。
肝心のロックバーグ:「カプリース変奏曲」は約30分の大曲でした。
この間の演奏会でアンコールの演奏はその抜粋だと言うことを
知りました。何しろ24もの変奏曲があるのですからアンコールでは
ほんのさわりと言うところでしょうか。どの変奏を弾いたかは
良く覚えていませんが所々で聴いた覚えのある曲が、、、(^_^;)
かなり、イメージが違った曲でした。 難しい(>_<)
次にショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲15番と「リジョイス」を
聴きました。ショスタコーヴィチは6楽章全てがアダージョと言う
変わった曲でひたすら名手4人の演奏を聴くことになりました。
聴きやすいメロディーや美しいメロディーなどは無いです。
それでも退屈することなく聴き通せるのは4人の力によるところが
大きいと思います
グバイドゥーリナの「リジョイス」が良かったです。
演奏会では何が何だかわからないうちに終わったのですが
今日は落ち着いて二人の名手の名演を聴くことが出来ました。
改めて聴くと意外に良い曲なのかも知れないと感じています。
楽器に近めで録音されており弓のこすれる音なども入っており
目の前で演奏される2人の名技を聴いていると思わず力が
入ってくることもありました。