こたの音楽三昧

2012年11月5日(月)19:00開演 (C席、P3-26)


- J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ短調 BWV1003
- グバイドゥーリナ:リジョイス(喜び)! -ヴァイオリンとチェロのための
- イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番 ト長調op. 27-5
- バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz117

ヴァイオリン:ギドン・クレーメル
チェロ:ギードレ・ディルヴァナウスカイテ

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今夜はクレーメルのソロを中心とする演奏会。クレーメルを真後ろから

見る席でしたが、クレーメルを間近に見ながら素晴らしい演奏を

聴くことが出来大満足。これで3,000円なのですから(^^)/


前回、クレメラータ・バルティカとの演奏会の全身黒づくめとは違って

白のブラウスに黒いズボン。リラックスした感じでにこやかに登場し

バッハが始まったと思ったら思わず鳥肌が立ちました。ものすごい

集中力でバッハがせまってきます。聴いていて息苦しくなるくらい。

思わず「この音は何なんだぁ、、」(苦笑)

前回の協奏曲ではヴァイオリンが細身に聞こえましたが、

今夜の音は中味がぎっしりと詰まった筋肉質の美音でした。


大ホール全体がクレーメルのヴァイオリンの音で満たされます。

完璧な技巧でこんな素晴らしいヴァイオリンの音を聴いたのはいつのことか

思い出せません。クレーメルのバッハは新旧録音とも良く聴いていましたが

今夜の演奏はライブの魅力満点。こんなハイレベルのバッハを次に聴けるのは

いつになるでしょう。


グバイドゥーリナはチェロとの二重奏。クレーメルが仕掛けるのを

チェロがしっかり受け止めるようにも聞こえましたが、良くわからなかったです。

休憩のあとはイザイの無伴奏。バルトークの指ならしなんて思ってしまいました。

最後のバルトークも圧倒的な存在感で観客を圧倒してしまいました。

もう一度聴いてみたいバルトークでした。


アンコールは大サービスの2曲。何でも良いからバッハをもう一度聴きたいと

強く願いましたが残念ながら外れ。どちらも初めて聴く曲でした。


 -シルヴェストロフ:セレナーデ

 -ロックバーグ:カプリース 変奏曲


2曲目はブラームスのVn協奏曲のカデンツァ風のモノが入ったり

最後の部分はパガニーニのカプリースで超、超絶技巧で一気に終了。


ともかくクレーメルの存在感に圧倒された演奏会でした。

観客の拍手が終わらず、最後はヴァイオリンを持たずに登場し

何とか演奏会を終わらせたと言う感じでした。


アンコールでバッハをもう一度聴ければもっと良かったのに、、、、(^_^;)