ラフマニノフ :ヴォカリーズ
ラフマニノフ :ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30
リムスキー=コルサコフ:交響組曲『シェヘラザード』 op.35
小山実稚恵(Pf)
ウラディーミル・フェドセーエフ指揮
チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ
19時開演、サントリー・ホール D席(P4-27)
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いやあ、今夜は長い演奏会でした。夜7時過ぎに始まって
アンコールを2曲やってくれて終わったのが9時半ころ。
反省会をやって今戻ったところです。
チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラという怪しげな(?)
名称ですが演奏は充実していました。普通はアンコールでやる
ヴォカリーズを冒頭に持ってくるなんてなかなか良いです。
骨太でセンチメンタルでもなく大地にどっしりと根を生やした
ヴォカリーズなんて言っても訳がわからないかも(^_^;)
ラフマニノフは小山さんの独奏。出だしのピアノがオケに埋もれて
聞こえない、、、 雰囲気は醸し出しているのですがP席から
聴く演奏はピアノに対してオケの音が大きすぎてストレスフルな
演奏でした。こういう演奏を聴いているときちんと正面の席で
聴くべきだったなあなんて思ってしまいます。演奏自体は緊張感に
溢れた熱演で満足しています。それでも(としつこいですが)
山響で聴いたトリフォノフのような大きな音が出せるロシアの
爆演系のピアニストで聴いてみたかったです。マツーエフも
良いかも、、、、小山さんは来年の1月の読響で同じ曲を聴く
予定なので聞き比べが楽しみではあります。
アンコールはスクリャービンの左手のためのノクターンとか言う
初めて聴く曲。それなりに雰囲気のある曲でした。
後半のシェヘラザードをナマで聴くのは本当に久しぶり。
と言うかCDでも殆ど聴きません。それでもなじみのある旋律が
聞こえてくると名曲だなあと思ってしまいます。素朴なコンマスの
ソロもある意味では味があります。ハイポジションの音程の
危うさは最近ではあまり聴いたことがありません(嫌みでは無いです)。
このオケ、管楽器に上手い人が多かったように思えました。
久しぶりのロシア奏法のホルンが懐かしかった。ファゴット、
クラ、マリアさんのフルート、それぞれ楽しめました。
打楽器でタンブリンを担当していた銀髪、長身の紳士には
思わず見入ってしまいました。かっこよかった。
アンコールは胡桃割りからアラビアの踊りと白鳥の湖の
4羽の白鳥の踊り、サービス満点でした。
心配した以上にお客さんは沢山入っていましたし、当日券の
売り場に行列が出来ているのを見ました。明日はショスタコの
10番。時間があれば当日券で行きたいくらいですがチョット
難しい。お時間のある方は聴きに行かれても損はないと
思います、、、と言うよりも得をすると思いますよ。