こたの音楽三昧

ハイドン:交響曲第102番 変ロ長調

      交響曲第103番 変ホ長調 「太鼓連打」


アバド、ヨーロッパ室内管

1994年1月、1995年3月、 フェラーラ

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先月のN響B定期で聴いたハイドン:交響曲第102番です。

プレヴィン、N響の演奏では休憩前の「ジュピター」の素晴らしかった

せいか、後半のハイドンはあまり印象に残りませんでした。

同じ古典派の作曲家なのにモーツァルトを聴いた後のハイドンと

言う曲目の組み合わせに違和感を感じたことも確かです。


演奏会の聴き直しと言うことでアバド、ヨーロッパ管で102番を

聴きました。こちらは細身のきびきびした演奏で改めて102番の

良さを実感した次第です。アバドらしい清潔感溢れたオケの

響きが曲にピッタリだと思います。初演時にアンコールで

繰り返されたという4楽章のユーモア溢れる爽快感は如何にも

アバドらしいと思いました。


2曲目の「太鼓連打」も同じ傾向の演奏。固めのスティックで

叩くティンパニも音楽性に溢れています。深刻な演奏に

ならないのが好みに合いました。