カラヤン、ベルリンフィルは3回ブラームスの2番を録音して
いるとの事ですが、我が家にあるCDは86年に録音された
3回目のモノです。残念ながら60年代、70年代の録音は
聴いた事がありません。
以前にもこのCDを取り上げた事がありますが、私には
一番しっくりくる2番となっています。1楽章の弦楽器の
出だしから骨太のがっちりした底辺のしっかりした三角形の
音像を聴くとホッとした気分になります。凝縮された響きは
2楽章、3楽章でも維持されています。4楽章になると
オケがフルパワー、インテンポで進みます。それでも
不思議な落ち着きを感じます。まさに横綱相撲!
今回、フィナーレの最後の音を聴いていて、ふと寂しさを感じて
しまいました。こんな経験は初めて自分でも驚きました。