昨日のインバル&都響のブルックナー7番です。

だらだらと書きましたが、折角書いたのでアップします(笑)


《演奏開始前》


前半のモーツァルトが終わる頃サントリーホールに到着

しました。P席4列目です。なかなか見晴らしが良くご機嫌。

おまけに缶ビールの大きいサイズを飲んでいたので

いつもよりハイな気分(笑)

休憩前なのにロビーには数人の人が見かけられました。

ブルックナーのみ聴きに来た人たちでしょうか。お隣の青年

二人も後半のみに聴きに来た様子。


休憩が終わって団員登場。いつもより緊張感が無さそう。

コンマスの山本さんは初めて見た人でした。チューニングも

何となくピリッと感が感じられず オイオイっていう感じ

(こちらが酔ってましたが、、、、)


《1楽章》


インバルさんが登場。出だしはゆっくりめ。団員の登場時の

様子から感じた予想に反して出だしから良い音が聞こえてきます。

んっ、誰から歌っている! どうもインバルさんらしい。

全体に早めのテンポ。こちらは記憶の飛ぶ部分が、、、、

やはりインバルはブルックナーよりマーラーかななんて考えながら。

ところがコーダに入ってフォルテの音が更にクレッシェンド。

大音響の渦。素晴らしい。ここで完全に覚醒しました(笑)


《2楽章》


1楽章の素晴らしいコーダからアタッカで2楽章に入りたかった様子

でしたが、観客の咳払いなどに邪魔されて(?)チョット小休止。残念。

”アダージョ 非常に荘厳に、そして非常にゆっくりと”と言う指定が

あるのに早い、早い。もっとゆっくりブルックナーサウンドに浸らせて

くれー! やっぱりインバルさんはマーラー指揮者だなあ等

詰まらない事を考えているうちに例の破裂のクライマックスへ向かって

まっしぐら。シンバルが鳴るあたりはこちらも力が入っていました。

その後の葬送のコーダのワグナーチューバ、ホルンともに絶好調。

もう、インバルの解釈がどうだコーダ(?)など洒落ていられません

でした。


《3楽章》


"スケルツォ、非常に早く”は指定通り早い早い。こういう部分の

インバルは本当に素晴らしいと思います。中間部の木管楽器も

のどかな雰囲気を醸し出して、、、、


《4楽章》


出だしのトランペットソロが危なっかしかったですが、2回目は

無事に持ち直し。オケ全体にやや疲れが感じられましたが

ここでインバルさんが気合を入れて持ち直します。

日本のオケでこんな音が出せるのは素晴らしいです。

将来発売されるであろうCDを目隠しで聴かされたら

国内オケだとは判らないと思います。インバル&都響の

CDを買ってみようかなあなんて最近発売されたショスタコーヴィチの

5番等が頭の中をよぎりました。


圧倒的な存在感のまま演奏終了。思ったより早くインバルさんは

タクトを振り下ろして終了。まさにフライングブラボーを予知しての

行動でしょうか。日本人の習慣?に慣れてますね。こちらも

しっかり拍手。


あれだけの好演を拍手もせずにそそくさと帰る人々。

せめて拍手ぐらいして帰りなさい。素晴らしい体験を共有させて

もらったのですから、、、

こちらはゆっくり一般参賀にも参加して。ありがたや、ありがたや(笑)