昨夜、2幕まで観たザルツブルグ音楽祭の「影のない女」
3幕を観ました。自分の中に昨夜の印象がそのまま
残っていてスムースに舞台に入り込むことができました。
それにしてもR.シュトラウスは何と甘味な音楽を作曲
できるのでしょう。聴いていて蕩けてしまいます。
激しい部分の迫力もすごい。薔薇の騎士でも感じるのですが
2幕の後半から3幕にかけての甘ーい音楽をこれでもか
これでもかと出してくるR.シュトラウスのいつもの手管に
すっかり魅了されてしまいました。今夜もティーレマンの
演奏に脱帽でした。ティーレマンはワーグナーとR.シュトラウスに
とてもあっている指揮者だと思います。山っ気がピッタリ!
ほんの少し映るオケの画面でコンバスのカーネルおじさんが
暗がりでも見えると嬉しいです。
影のない女にすっかり感激してしまい、次はどうして良いか
わからずに、以前から聞きたかったアバド、ルツェルン管の
「トリスタンとイゾルデ」第2幕のDVDを久しぶりに見ました。
2004年のライブ。主役の二人よりもブランゲーネ役の
藤村女史とマルケ王のルネ・パーペが素晴らしく二人が
歌うと聴き惚れてしまいます。イゾルデのウルマーナも
上手いですが、少し力任せの歌か?トリスタンのトレレーヴェンと
言う人はチョット弱いと感じました。終了後の拍手とブラボーを
見ると自分の評価と一致していたので一安心(?)
今回も感じたのはオケのメンバーが超豪華だと言うことです。
最近のマーラーのライブでも豪華メンバーなのですがオーボエに
アルブレヒト・マイヤーやチェロのバルトロメイと言ったベルリン、
ウィーンの看板プレーヤーも参加していました。アバドの人脈
恐るべしですね。このオケがバンバンワーグナーを演奏するのですから
聴いていてたまりません。今夜は2曲超重量級の音楽を聴いてヘトヘト
ですが、気持ちはとても満足しています。