こたの音楽三昧

ハイフェッツを中心とした二重協奏曲集です。

ハイフェッツは大好きで彼の演奏した協奏曲の

ハイブリッドSACDは全部持っていますが、このアルバムは

LPの時代を含めて全くの無印でした。最近 名演だと

言うコメントを拝見して興味を持ちました。


1)バッハ: ドッペルBWV1043 ズッカーマン(Vn)

2)モーツアルト:協奏交響曲 K.364 プリムローズ(Vla)

3)ブラームス: ドッペル ピアティグルスキー (Vc)


さすがにどの演奏もハイフェッツの風格が感じられる名演

で認識を新たにしました。

冒頭のバッハは大編成のバックを従えたハイフェッツの

Vnがとても良いです。ズッカーマンはビブラートが少し気になり

線も細くハイフェッツと比べると損をしていますが仕方がないですね。


モーツアルトは2楽章も早めのテンポであっさりとした演奏ですが

歌うところはしっかり歌うロマンチックな演奏で楽しめます。


最後のブラームスがなかなかの名演。ピアティゴルスキーを

聴くのは初めてですがハイフェッツに負けずにバランスのとれた

演奏を繰り広げます。曲の内容から言ってこの曲が一番

聴きがいがありました。ブラームスのドッペルはいろいろ聴いていますが

その中でもトップクラスだと思います。


このCDはハイブリッドSACDですが、中古屋でも安値で手に入れやすい

CDだと思います。音も最新録音に比べて遜色が無いですし見かけたら

購入されては如何でしょうか。