ブラームス: ピアノ協奏曲 第1番 ニ短調 作品15
モーツァルト: ピアノ協奏曲 第25番 ハ長調 K.503
ベートーベン: . ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110
シューベルト: 即興曲 へ短調 D935の1
ブレンデルの80歳を記念して制作されたこのアルバム。
めじさんも大絶賛されていたアルバムです。放送用の音源と
記載されていましたが、とても良い録音です。
ブラームスのPコン1番はアバドと組んだ演奏も持っていますが
今回のデイビスと組んだ演奏も素晴らしいです。ライブの分だけ
ブレンデルが熱くなって演奏している気がします。指揮者のデイビス卿は
何となく敬遠している指揮者ですが、このブラームスは密度の濃い
演奏でブレンデルと一体になって期待以上のブラームス演奏だと
思います。以前、聴いた時はティンパニがうるさく感じましたが
これは自分の勘違いだったようです。うまくブレンドされています。
モーツアルトの25番も自分の持つモーツァルトのイメージにピッタリ
で嬉しくなります。太めの音ですが消して硬くならない自然な流れ。
(曲は違いますが)最近聴いたレヴィンのモーツアルトに比べて
遥かに成熟した大人の演奏でした。
ベートーベンのPソナタ、シューベルトの即興曲とあっという間に
CDが終わってしまいます。シューベルトの即興曲、素晴らしいです。
コンサートが終わってしまうのが悲しくなるような。ちょっと感傷的に
なります。