昨晩、ブルックナーは長いので聴く気になれず、取り出したのが
ESOTRICのHybridでオイストラフ、セルのブラコン。
録音が1969年と40年以上も前の録音。オイストラフのVnは
オケの前面にややクローズアップ気味。1楽章のカデンツァ等
目の前でソロヴァイオリンが弾かれる感じがとても気に入っています。
コマの近くで弓と弦がこすれる音も聞こえるなどVn好きにはたまりません。
更にセルのクリーブランド管の統率が見事でオイストラフをしっかり
支えているような気がします。
とても良い演奏だと思いますが、この演奏を聞くたびにクレンペラーと
組んだ旧盤が懐かしく思われてなりません。赤い盤面のLPで初めて
この曲を聴いてそれがすっかり頭の中に刷り込まれているせいなのでしょう。
セルの演奏も前回聴いたシューマンの方が感激が大きかったです。
ブラームスのVn協奏曲自体に少し飽きているせいかもしれません。
何となく欲求不満で聴いたのが1960年代に録音されたカラヤンの
ベートーベン全集から「英雄」、、、、の1楽章。本当に久しぶりに
聴きました。圧倒的なオケの威力を100%発揮させて徹底したレガート
奏法に驚きました。この頃からもうこんなに流麗な演奏だったのでしょうか。
素晴らしい演奏だと思いますが1楽章でこってり感に圧倒されて昨夜は
終了しました。
やはり集中できなかったと言う事でしょう。